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広島が寿人弾で追いつくも…FC今治が突き放して金星獲得

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[9.8 天皇杯2回戦 広島1-2FC今治 福山]

 今季のJリーグで2位につけるサンフレッチェ広島が2回戦で姿を消した。天皇杯2回戦が8日に各地で行われ、広島は地域リーグ所属のFC今治(旧:愛媛FCしまなみ)に1-2で敗れた。前半3分に失点。後半30分にFW佐藤寿人の公式戦2戦連続弾で追いついたが、同42分にMF高田大樹に勝ち越しゴールを許し、敗戦となった。勝利した今治は10月10日に行われる3回戦では町田と北九州の勝者と戦う。

 この日の広島は日本代表に招集されているため、GK西川周作が不在。代わってGK増田卓也が先発した。また今夏に獲得した新戦力、水戸から加入のDF塩谷司や清水から入ったMF辻尾真二が移籍後初先発を果たした。

 しかし前半3分に早くも失点。DF稲田圭哉の右サイドスローインからMF松平京が浮き球パス。最後はFW森川龍誠にヘディングシュートを決められた。1点を追う展開となる。同13分には左サイドから仕掛けた辻尾がシュートを放つも枠を外れた。同18分にはMF石川大徳のクロスから佐藤が頭で合わせるも決めきることはできない。0-1のままに前半を折り返した。

 後半開始から広島は2枚の交代カードを切る。MF鮫島晃太と辻尾に代えて、MF森崎和幸とMF清水航平をピッチへ送った。必死に攻め込む広島は後半15分に佐藤が同点弾を決めたかに思われたが、オフサイドの判定。同26分には清水のクロスから相手DFのクリアがゴールネットを揺らす。オウンゴールで追いついたかに思われたが、佐藤のオフサイドを取られ、得点は認められなかった。1点が遠い。

 それでも後半30分にようやく佐藤がゴール。清水の突破から獲得したFK、PA手前左からMF高萩洋次郎が蹴り込むとMF森崎浩司のパスを受けた佐藤が左足ワンタッチでシュート。1-1に追いついた。この勢いのまま、逆転に持ち込みたい広島だったが、まさかの展開が待っていた。

 後半42分、自陣内でのクリアボールを拾われると、MF高橋周也のパスから最後は高田に右足ダイレクトでシュートを決められた。2度目のビハインドを負ってしまった。終わってみればシュート数では、14本と今治の4本を大きく上回った広島だったが痛恨の敗戦。早くも2回戦で姿を消した。

 試合後、広島の森保一監督は「言い訳のできない結果になり、悔しい思いでいっぱい。試合が落ち着く前に失点し、流れに乗れず、相手の集中力を引き出してしまうような展開になった。追いついたまでは良かったが、試合の入りでうまくいかなかったことが大きく影響した」と唇を噛んだ。


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