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オランダ敗れる!! 響いたデ・リフト一発退場…数的優位活かしたチェコが8強入り

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FWパトリック・シック(レバークーゼン)が今大会4点目

[6.27 EURO決勝T1回戦 オランダ0-2チェコ ブダペスト]

 欧州選手権(EURO2020)は27日、決勝トーナメント1回戦を行い、D組3位のチェコがC組1位のオランダを2-0で破った。チェコは2012年以来2大会ぶりの8強入り。7月3日の準々決勝ではデンマークと対戦する。

 序盤の主導権を握ったのはオランダ。前半5分過ぎ、右でのショートコーナーからDFダレイ・ブリント(アヤックス)の左足クロスがファーサイドに送り込まれ、DFマタイス・デ・リフト(ユベントス)が反応した。だが、ヘディングはうまくミートせず。同12分にはGKマールテン・ステケレンブルク(アヤックス)のフィードにDFデンゼル・ダンフリース(PSV)が抜け出すも、左からのクロスは相手に阻まれた。

 対するチェコは前半22分、MFルカーシュ・マソプスト(スラビア・プラハ)とのワンツーで抜け出したMFペトル・シェフチーク(スラビア・プラハ)のクロスにMFトマーシュ・ソウチェク(ウエスト・ハム)が反応。しかし、ダイビングヘッドは惜しくも枠を外れる。さらに同38分にはマソプストのスルーパスからMFアントニン・バラーク(ベローナ)が決定的なシュートを放ったが、デ・リフトに阻まれた。

 そのまま0-0で迎えた後半は早々から動いた。まずは6分、縦パスを受けたFWメンフィス・デパイ(バルセロナ)のフリックからFWドニエル・マレン(PSV)が抜け出し、相手DFがバランスを崩したのを突いてGKと1対1のチャンスに。だが、最後にドリブルで避けようとしたところでGKトマーシュ・バツリーク(セビージャ)に阻まれ、まさかの形で決定機を逃した。

 すると直後、チェコがダイナミックな展開でカウンター攻撃を仕掛けると、FWパトリック・シック(レバークーゼン)が最終ライン裏に抜け出し、これを止めようとしたデ・リフトがハンドで阻止。主審はいったんイエローカードを提示したが、ビデオ・アシスタント・レフェリーの介入を受けてオンフィールド・レビューを行った結果、デ・リフトは一発退場となった。

 そこからは4-4-1のオランダに対し、一方的に主導権を握ったチェコ。後半19分、右サイドからのクロスに反応したパベル・カデジャーベク(ホッフェンハイム)のシュートはダンフリースの神がかり的なブロックに阻まれたが、直後に獲得した連続セットプレーからついにスコアを動かした。

 後半23分、チェコは敵陣右サイドでのFKをファーサイドに送り込むと、MFトマーシュ・カラス(ブリストル・シティ)が頭で折り返し、これにMFトマーシュ・ホレシュ(スラビア・プラハ)が反応。ヘディングでゴールに押し込み、値千金の先制点を奪った。

 さらに後半35分、チェコはバツリークのロングフィードで相手を押し込み、こぼれ球をホレシュが拾うと、ゴール前の横パスにシックが反応。ダイレクトでニアポスト脇に突き刺し、得点ランキング2位の今大会4ゴール目でリードを2点に広げた。試合はそのままタイムアップ。グループリーグを3連勝で突破したオランダが、決勝トーナメント初戦で姿を消した。

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