[12.2 Fリーグ第20節 アグレミーナ浜松5-4湘南ベルマーレ 大田区総合]

　Fリーグは2日、第20節を大田区総合体育館で行い、第4試合ではアグレミーナ浜松と湘南ベルマーレ(Fリーグ)が対戦した。前半を5-2で折り返した浜松は、後半に入り、湘南の猛攻にあったが最後まで体を張った守備を見せた浜松が5-4で逃げ切り、今シーズンの2勝利を挙げた。

　立ち上がりは湘南が主導権を握ったが、GK山本浩正の好守もあり、得点を挙げない。迎えた前半9分、FP石野潤のシュートをGK遠藤晃夫が弾いたところをFP剣持貴充が決めて先制する。その直後にも、浜松は追加点を挙げる。湘南のバックパスがズレると、GK遠藤がカバーに入りボールをクリアー。そのボールが、FPオマー・ニージャーリに渡ると、オランダ代表FPは確実にゴールに蹴り込み、2-0と点差を広げた。

　点差を広げられた湘南も前半11分、キックインをフリーで受けたFPボラがトゥキックでシュートを決めて、1点を返した。同14分にもボラは左サイドでFP佐々木諒からのヒールキックを受けて縦に仕掛ける。そのままボールを持ち込み、右足でシュートを決めて同点に追い付いた。

　前半17分には湘南のボラが低い位置でボールを失う。これを浜松のFP田中充彦が決めて浜松が再びリードした。同18分にも、田中が最終ラインの裏を取ってフリーになり、左サイドからシュートを決める。さらに勢いに乗る浜松は19分にも速攻からFP蓮池紳吾がゴールを決め、3点をリードして前半を折り返す。

　後半開始直後にも浜松は速攻からチャンスをつくる。しかし、剣持のシュートは途中出場していた湘南GK政野屋佑樹に弾かれた。3点を追う湘南は、徐々に攻勢を強めると、ボラが果敢にゴールを狙う。しかし、浜松の体を張った守備の前にゴールを挙げることができない。あとがなくなった浜松はFP岸本武志をGKにパワープレーに出る。迎えた後半14分、右サイドから岸本がゴールを決めて、湘南が1点を返した。さらに同17分にもFP小野大輔からFP藤井健太に決定的なパスが通るが、藤井のシュートはクロスバーを越えて行った。

　その後も湘南のシュートは体を張った浜松の守備に阻まれる。それでも、残り1分43秒、小野のシュートをDFがブロックすると、そのこぼれ球がボラの前へ。ボラがゴールに突き刺し、湘南が1点差に迫る。残り42秒、GK山本がボールをキャッチして無人のゴールを狙ったが、ボールは右に外れた。湘南は最後までゴールを目指したが、同点ゴールを挙げることはできず。浜松が5-4で勝利し、今季2勝目を挙げた。

　マン・オブ・ザ・マッチには、浜松のFP田中が選出された。田中は「(2勝目)お待たせしました。久しぶりのゴールだったので、嬉しかったです。サポーターが増えてくれるのはありがたいことですし、今日も遠くから来てくれました。その応援に応えられるように頑張りたいです。チームが一つにまとまっていることが、今日の試合に勝てた要因だと思います。第3クールでは、一つでも多く勝てるように、また応援よろしくお願いします」と、サポーターに更なる応援を求めた。

(取材・文　河合拓)