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Fリーグ 松崎康弘COOインタビュー「Fリーグを体力のあるリーグにしていく」

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 Fリーグは15日、2013/2014シーズンの開幕を迎える。昨年のフットサルW杯では、FP三浦知良を擁する日本代表が、史上初となる16強進出を果たして、これまで以上の注目を集めた。その人気をFリーグにも還元していきたいところだが、何か秘策はあるのか。ゲキサカは、松崎康弘COOを直撃した。

―Fリーグ2013/2014 powered by ウイダーinゼリーの目玉は何でしょうか?
「4回戦総当たりの2シーズン制になったことでしょうね。今シーズンは前期と後期を行い、それぞれ2回ずつの総当たり戦で1位から10位までを決めます」

―Jリーグも最初の頃は2ステージ制でしたね。
「そうですね。ただ、Jリーグは各ステージの優勝チーム同士がチャンピオンシップに進出し、優勝を決めていました。Fリーグ2013/2014は、2ステージで獲得した合計ポイントの成績上位4チームでプレーオフを開催することにしました」

―具体的に、合計ポイントとはどういうことでしょう?
「各ステージごとに、優勝したチームに10ポイント、2位に9ポイント、3位に8ポイントと続いていき、10位には1ポイントが入ります。この2ステージの合計ポイントで上位4チームになったクラブが、プレーオフに進出できるわけです」

―2シーズン制にした理由は?
「前期と後期の優勝チームが同じチームになってしまった場合、プレーオフが開催できないからです。せっかく2012シーズンはプレーオフが良かったので、これは新シーズンも残そうということになりました」

―仮に前期で優勝したチームが、後期で最下位になると、計11ポイントでプレーオフに出られない可能性も出てくるわけですね。
「そうですね。それは、ないと思いますけどね(笑)。今年のように上位3クラブがプレーオフに進出するというやり方でも、リーグの終盤は面白くなると思います。ただ、この方式では、より多くのクラブがプレーオフ進出争いに絡むことになるのではないかと思っています。たとえば、前期5位、後期5位というチームも、通年の成績では4位以内に入るかもしれません」

―終盤は消化試合になることもありますが、そういう試合が減るわけですね。
「当然、上位チームは、終盤の下位チームを相手に取りこぼしができません。昨年の最終節で府中と浜松の試合もそうでしたが、浜松が先制してとても盛り上がりました。最終的には府中が逆転勝ちしましたが、そういうプレッシャーが掛かると、試合もまた緊迫感のあるものになります」

―より面白さを生み出す仕組み、というわけですね。
「なぜ、こういうことをやるかというと、4回戦のリーグ戦ではマンネリ化してしまう恐れもあります」

―確かに。これまでのように名古屋が突っ走ったら、長いだけにリーグに対する興味は薄れてしまう可能性もありますね
「もちろん、名古屋に勝つチームが出てこないといけないと思います。それはリーグがより盛り上がる大前提ですが、今の状況では難しい」

―1ステージ制の4回戦総当たりだと、当然、地力の抜けている名古屋が有利になります。
「別に4回戦もやらなくていいじゃないか、という声もあるかもしれません。これはリーグ全体、選手の強化を考えると、試合数が足りないという問題がありました」

―昨季はFリーグで各クラブ、リーグ戦で27試合を戦いました。Jリーグは18クラブあるので全34試合で、予選からグループリーグを行うカップ戦もあります。
「そういう強化のことを考えると、試合数が足らないという結論になり、4回戦総当たりにしました。ただ、大変なのはウイークデーに試合を開催できないことですよね。土日だけで試合をやろうとすると1年間は52週しかありませんから」

―毎週末、試合をやることになりますね。
「もちろん、クラブにとっても、運営側にとっても、非常に厳しいことだと思います。でも逆に言うと、ここを頑張れれば体力のあるリーグになるわけですから。質の高いリーグ、プレーも、運営も、それをしっかりと目指していく。それを1シーズン行うことで、更にレベルアップ本当に頑張らなければいけませんが、みんなの力を合わせて、体力のあるリーグにしていくことが今年の目標ですね」

(取材・文 河合拓)

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