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[選手権]前回8強の帝京長岡、古沢監督「緑のユニ覚えてもらいたい」

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 第92回全国高校サッカー選手権大会の組み合わせ抽選会が18日に日本テレビ社屋で行われ、前回ベスト8の帝京長岡(新潟)は、徳島市立(徳島)と1回戦で対戦することが決まった。

 帝京長岡は昨年、新潟に進んだMF小塚和季を擁してベスト8入り。ショートパスを小気味よくつなぐサッカーが高く評価された。しかし、準々決勝で京都橘(京都)に敗れて国立進出は果たせなかった。当時、小塚は「年代別日本代表に招集されたとき、チームメートに『帝京長岡ってどこ(のチーム)?』と言われたのが悔しかった。ベスト8では覚えていてもらえない。国立に行きたかった」と悔しがった。前回大会の経験は、今季のチームの糧となっているようだ。

 今夏、コーチから昇格した古沢徹監督は「対戦相手云々よりも一つひとつしっかりと勝って昨年(ベスト8)以上の成績を残せればと思っている。昨年から谷口(哲朗ヘッドコーチ=前監督)と『帝京長岡の緑のユニホームを全国の少しでも多くの方に覚えてもらいたい』という話をしてやっているので、そういうサッカーを出来ればと思う。昨年、小塚たちにベスト8まで連れて行ってもらったことで、今の選手は日本一とか国立というものを比較的身近な目標に感じて目指すことができている。その意味では昨年の経験があって、しかも連続で全国に出場させてもらっている意味は大きい」と2年連続出場となる全国大会に向けた意気込みを語った。

 今季は、注目の大型ストライカー山田貴仁を前線に置き、縦に早い攻撃も身につけてきた。抽選会に参加した主将のGK亀井照太は「今年のチームは守備が安定している。例年通りの(ショートパス)攻撃に加えて、ダイナミックなこともできるようになっている」と自信を見せた。前回大会で届かなかった国立へ進出し、緑のユニホームを誇示できるか、注目だ。

[写真]豪雨の県予選決勝を制して2年連続出場を決めた帝京長岡

(取材・文 平野貴也)
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