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第100回選手権が開幕。関東一が6-0で“新国立初勝利”!

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前半13分、関東一高MF若松歩が右足で先制ゴール。(写真協力=高校サッカー年鑑)

[12.28 選手権1回戦 関東一高 6-0 中津東高 国立]

 関東一が“新国立初勝利”! 第100回全国高校サッカー選手権が28日、開幕した。国立競技場で開幕戦が行われ、関東一高(東京B)と中津東高(大分)が激突。関東一が6-0で勝ち、2回戦へ進出した。

 2年連続4回目の選手権出場で3回目の開幕戦に臨んだ関東一と、7年ぶり5回目出場の中津東とのオープニングゲーム。改装前の13年度大会決勝以来となる国立での“センシュケン”初戦は東京王者が勝者となった。

 守備時は3バック、攻撃時は4バックを使い分けながら戦う関東一が前半から攻勢を強める。右サイドで存在感を放つMF肥田野蓮治(3年)のスルーパスなどでゴール前のシーンを創出。中津東は関東一FW本間凜(2年)らとの競り合いやセカンドボールの攻防で苦戦し、なかなか攻撃機会を増やすことができない。

 そして13分、関東一は肥田野の右CKのこぼれ球をMF若松歩(3年)が右足でゴールへ叩き込んで先制した。対する中津東は16分、エースMF国広雄陽(3年)が左サイドから仕掛けてFKを獲得。国広が自ら狙ったFKはクロスバーをヒットし、会場がどよめいた。

 だが、関東一ペースは変わらない。相手が攻め切る前にボールを奪い返し、コンビネーションでの崩しやサイドチェンジを連発。22分には肥田野の左クロスをファーサイドの本間が頭で折り返し、最後はFW坂井航太(3年)が右足で鮮やかに決めた。
 
 中津東は右SB門田自生(3年)の思い切ったミドルや国広のドリブル、クロスなどで反撃。だが、関東一は主導権を渡さずに攻め続けると、前半アディショナルタイムにクリアボールを拾ったMF藤井日向(3年)が右足ミドルを突き刺して3-0で前半を折り返した。

 関東一は後半2分にも本間の左足ループが右ポストを直撃。跳ね返りから肥田野が右足を振り抜くと、ゴール前で本間がコースを変えて4-0となった。中津東は直後にFW吉岡流星(3年)が左サイドを抜け出す。

 また右クロスからFW太田華憂(3年)が右足ダイレクトで狙ったシュートで相手ゴールを脅かすが、1点が遠い。CB梅津瑠暉(3年)が執念のクリアを見せるなど戦い続けたが、関東一は36分に交代出場MF平形京太(1年)、39分にも肥田野が決めて6-0で試合を終えた。関東一は過去2回の開幕戦は駒沢陸上競技場開催で1勝1敗。国立での開幕戦は初めてだったが、会心の結果で2回戦へ駒を進めた。

(取材・文 吉田太郎)

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