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[選手権]予選決勝戦評:香川西-高松北:香川

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[高校選手権予選戦評]
香川西が磐石の5連覇
[11.7 全国高校選手権香川決勝 香川西 3-1 高松北 ]

 第89回全国高校サッカー選手権香川県大会決勝は5連覇を目指す香川西と7年ぶり5回目の優勝を狙う高松北との対戦となった。

 準決勝こそ1-0と苦戦したものの、ここまで17得点1失点と磐石の強さで勝ち上がってきた香川西に対し、高松北は準決勝の高松工戦は後半ロスタイムの同点PKで追いつき、PK戦の末に決勝へ駒を進めてきた。ともにフォーメーションは4-4-2。香川西は日本高校選抜FW大西晃広と全国高校総体で2得点3アシストと輝きを放った1年生FW近藤義剛の2トップ。一方、高松北はU-15日本代表候補歴を持つ2年生GK池田隼に注目が集まった。

 試合は開始5分で3度も決定的なクロスを上げるなど香川西ペース。2分に右SB若村浩平のクロスから大西が決定的な右足シュートを放つなど、サイドを上手く使いながら相手にプレッシャーをかける。ただ高松北はGK池田のビッグセーブで難を逃れると、その後は中盤での好守で相手ボールを奪う回数を増やしていった。

 ただ、奪っても高校総体優秀選手のMF佐々木卓弥と運動量豊富なMF高橋佳汰の香川西のボランチコンビの前にボールをつなぐことのできない高松北は、20分過ぎから再び決定機を立て続けにつくられてしまう。そして23分、香川西は1年生MF箱崎裕也からのパスを受けた大西が、2列目からPAへ飛び込んだ佐々木へスルーパス。これを佐々木が右サイドの角度のない位置から右足でニアサイドを破り、先制に成功した。

 香川西はさらに27分、PA内右サイドでインターセプトした近藤が中央へ折り返すとマークを外した大西が右足でゴール左隅へ流し込んだ。高松北の中盤が崩れ出し、香川西がセカンドボールを完全に制圧。香川西は後半10分にもPAでルーズボールを胸トラップした大西が一瞬でマークを外し、豪快な右足シュートをゴールへと突き刺した。

 高松北は2年生FW高橋竜平の鋭い飛び出しなど、チャンスはつくるが、DFリーダーの米田昇平ら香川西の守備陣は簡単には崩れない。それでも後半ロスタイム、高松北は意地を見せた。ゲームメーカーのMF村川が自陣から縦パスを送るとDFラインの背後のスペースを突いたMF畠山優がコントロールから左足を一閃。これが堅守の香川西ゴールを破った。
 
 だが反撃もここまで香川西が3-1で勝利し、5年連続6回目の全国選手権出場を決めた。 

[香川西の先発布陣]
4-4-2

   大西  近藤(1)

金沢(1)      箱崎(1)
     
   佐々木 高橋(2)

石谷 米田  杉田 若村 

      森

 
(文 吉田太郎)
【特設】高校選手権2010

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