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[選手権]予選決勝戦評:徳島商-富岡東:徳島

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[高校選手権予選戦評]
徳島商6発V
[11.14 全国高校選手権徳島決勝 徳島商 6-2 富岡東 徳島市球技場]

 第89回全国高校サッカー選手権徳島県大会決勝が行われ、4年連続39回目の全国大会出場を狙う徳島商と53年ぶりの決勝進出を果たした富岡東が激突。徳島商が6-2で勝った。

 チーム内の不祥事により総体、プリンスリーグ四国出場を辞退した徳島商だが実力は全国トップクラス。ノーシードながら全試合3得点以上奪って決勝進出を果たした。一方、今大会3試合で15得点1失点の富岡東はチームトップの7得点を挙げている2年生FW福住省吾、2年生MF春木健太らを中心とした得意のパスサッカーを武器に全国出場に王手をかけた。

 4-4-2システムの徳島商はこの日、MF東潤主将が大学入試のため不在。それでも前半10分、10番FW{小巻友希}}からのパスを受けたFW長尾善公個人技でDF振り切り、右足シュート。今大会12得点目となる先制ゴールを決めた。その後も長短自在のパスを操るMF奥村亮太を中心に高い展開力を見せる徳島商は決定機を連発。そして24分には小巻の右CKを東に代わって先発のMF寺西拓也が頭で合わせて2-0とすると、29分にも小巻のスルーパスに右サイドゴールライン際で追いついたMF佐伯拓哉がGKを引き付けて折り返す。これを寺西が再び決めて3点差とした。

 富岡東はバックパスをカットした春木やMF岡本晃輝のシュートで反撃。39分にはMF大和裕典の右CKがクロスバーを叩いた。それでも実力の差を見せる徳島商は42分に左CKからDFのクリアをカットした小巻が左足シュートをねじ込み4-0。後半6分には左SB日下大輔のクロスから佐伯が左足シュートを放ち、ポストを叩いた跳ね返りを佐伯が自ら決めてさらにリードを広げる。

 8分にはSB尾崎修の右クロスを佐伯が頭で合わせて6-0とした。後半開始から10番の山本康平をCBからボランチへ上げていた富岡東も意地を見せる。9分、大和の右クロスをファーサイドの岡本が頭で折り返すと福住が胸トラップから左足シュートを叩き込み1点を返す。30分にも福住が再びゴールを破り、一方的な試合展開の中、最後まであきらずに戦いぬいた。

[徳島商の先発布陣]
4-4-2

   長尾  小巻

寺西(2)       佐伯
     
   奥村  溝内

日下 米田真(2)坂上(2)尾崎 

     福山

 
(文 吉田太郎)
【特設】高校選手権2010

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