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[選手権]流通経済大柏vs久御山プレビュー

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第89回全国高校サッカー選手権

準決勝プレビュー
流通経済大柏vs久御山


V候補筆頭・流経大柏のハイプレスを久御山の技は攻略できるか?
[過去の選手権対戦成績]
流通経済大柏1勝
[過去の千葉勢対京都勢]
千葉3勝、京都1勝


流通経済大柏(千葉)
出場回数:3年ぶり3回目
監督:本田裕一郎
創部:1985年
最高成績:
優勝(07年度)
過去の主な成績:
全国高校総体優勝(08年)、同出場8回。全日本ユース選手権優勝(07年)、同出場5回
主なOB:
長谷川悠(山形)、三門雄大(新潟)、大前元紀(清水)ら

【流経大柏チーム紹介】
 新潟入りのCB増田、名古屋入りするMF吉田のJ内定2選手を中心にFW大前を擁した07年度以来の全国制覇を目指すV候補筆頭。09年度全国高校総体優勝の前橋育英、昨年度日本一の山梨学院を苦しみながらも連破し、4強進出した。今大会はエースMF吉田が初戦前日に左足小指を骨折。また明徳義塾戦で右SB中西が左大腿部骨折で離脱するアクシデントに見舞われた。それでも他を凌駕する選手層の厚さ、そしてタレント軍団が労を惜しまずに徹底するハードワークを武器に激戦ブロックを勝ち抜いてきた。攻撃陣は不動の左MF進藤や、実績のあるFW田宮、MF杉山、期待の2年生FW宮本ら多彩。後半から登場予定の吉田がチームに息を吹き込む。守備面は富田、古波津を中心としたプレッシングが対戦相手にとって最大の脅威。GK緒方が安定し、また増田、本橋の両CB、八角、鈴木のSBも球際、ゴール前での粘り強さがあり、簡単に失点することはない。久御山は09年度の全国高校総体で0-5の屈辱的敗退を喫している相手。雪辱を果たし3年ぶりVに王手をかける。

【準々決勝先発布陣】
4-5-1
     宮本(2)

進藤        高橋
   熊田  富田  
    
     古波津(2)

八角 増田  本橋 鈴木

     緒方


【勝ち上がり】
[2回戦]
2○0明徳義塾(高知)
[流]吉田眞紀人(65分)、宮本拓弥(67分)
[3回戦]
1○1(PK3-1)前橋育英(群馬)
[流]進藤誠司(7分)
[前]小牟田洋佑(47分)
[準々決勝]
2○1山梨学院(山梨)
[流]宮本拓弥(29分)、田宮諒(73分)
[山]加部未蘭(27分)

【注目選手】
●MF吉田眞紀人(3年)
左足から放たれる正確なシュート、FKなど抜群の得点力と突破力を誇るエース。だが初戦前日に左足小指骨折。今大会は時間限定の起用に。名古屋加入内定
●DF増田繁人(3年)
タレント軍団をひとつにまとめる闘将は新潟加入内定のCB。189cmの長身を生かしたヘッドに責任感の強さを感じさせる守備。大会を代表するCBだが準決勝は足首捻挫のため出場微妙
●FW宮本拓弥(2年)
本田監督期待の2年生FWは準々決勝の“顔面ゴール”など、2得点でラッキーボーイに
●MF富田湧也(3年)
10番は中盤のキーマン。豊富な運動量と正確なキックでチームを支える
●DF本橋託人(3年)
無回転FK操るパワフルなCB。圧倒的なフィジカルで相手封殺

【流経大柏チームデータ】
[総得点数/総失点数]
5/2
[前半得点数/失点数]
2/1
[後半得点数/失点数]
3/1
[個人得点数]
2.宮本拓弥
1.吉田眞紀人進藤誠司田宮諒
[シュート数/被シュート数]
34/22
[個人シュート数]
9.富田湧也
6.吉田眞紀人
5.進藤誠司宮本拓弥
[CK数/被CK数]
18/14
[FK数/被FK数]
49/50
[オフサイド]
5/3
[PK/与PK]
0/0
[退場]

[警告]
1.杉山賢史

久御山(京都)
出場回数:3年ぶり5回目
監督:松本悟
創部:1980年
最高成績:
16強(99年度)
過去の主な成績:
全国高校総体出場5回
主なOB:
山崎雅人(広島)、森岡亮太(神戸)
【久御山チーム紹介】
 初の4強進出は京都府勢にとっても18年ぶりの快挙となった。今夏の全国高校総体は京都府大会準決勝で敗退。過去全国選手権ではわずか3勝のチームが歴史を塗り替えた。確かに勢いもあるが、ピッチで表現しているサッカーはハイレベル。長短自在のパスを操るMF足立、MF二上、MF林のトライアングルを中心とした多彩なパスワークと個人技で相手ゴールへ攻め寄せる。自陣からボールをつなぐスタイルは常にカウンター攻撃を受ける危険性をはらむがその姿勢は一貫。前線には足技優れるFW坂本らを擁し、今回も相手を攻め倒す意気込みだ。準決勝の不安はCB山本主将を累積警告による出場停止で欠く最終ライン。昨年からレギュラーのSB山田や今大会好守光るCB塚本、SB松下、そしてGK絹傘まで全員で主将の穴を埋める。07年度大会は初戦で流通経済大柏と対戦し、先制するなど1-2で逆転負けも善戦。そして09年全国総体ではFW河面(→大阪体育大)の5発で5-0で快勝とV候補筆頭相手にも苦手意識はない。

【準々決勝先発布陣】
4-3-3
     安川
 坂本      鍋野
     林(1)
  
   足立 二上(2)

山田 塚本(2)山本 松下 

     絹傘


【勝ち上がり】
[1回戦]
4○2中京大中京(愛知)
[久]鍋野光希2(16、43分)、安川集治(54分)、林祥太(61分)
[中]竹野雄輝(10分)、宮市亮(20分)
[2回戦]
2○1座間(神奈川)
[久]坂本樹是(15分)、塚本健介(58分)
[座]伊能篤志(56分=PK)
[3回戦]
4○1那覇西
[久]足立拓眞2(7、80+3分)、山田修市(48分)、坂本樹是(74分)
[那]仲宗根良太(80+3分)
[準々決勝]
1○1(PK4-3)関大一
[久]塚本健介(24分)
[関]井村一貴(57分)

【注目選手】
●MF足立拓眞(3年)
一発のサイドチェンジで展開を変え、一撃必殺のスルーパスでゴールをもたらすゲームメーカー
●FW坂本樹是(3年)
シュートセンス高い注目のエース。09年全国総体では流経大柏戦で2ゴール演出
●GK絹傘新(3年)
中学時代、空手で全国3位に入ったという“京都の若島津”
●FW安川集治(3年)
183cmの大型FWはゴール前での上手さも
●DF塚本健介(2年)
今大会貴重な2得点。パートナーの山本主将不在の不安埋めるか

【久御山チームデータ】
[総得点数/総失点数]
11/5
[前半得点数/失点数]
4/2
[後半得点数/失点数]
7/3
[個人得点数]
2.鍋野光希坂本樹是足立拓眞塚本健介
1.安川集治林祥太山田修市
[シュート数/被シュート数]
44/28
[個人シュート数]
10.足立拓眞坂本樹是
7.安川集治
[CK数/被CK数]
17/13
[FK数/被FK数]
57/54
[オフサイド]
10/9
[PK/与PK]
0/1
[退場]

[警告]
2.山本大地
1.坂本樹是安川集治二上浩一塚本健介


(構成 吉田太郎)
【特設】高校選手権2010

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