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[選手権]PK戦でGK絹傘2本ストップ!久御山が流経大柏下し決勝進出!!

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 第89回全国高校サッカー選手権は8日、東京・国立競技場で準決勝を開催している。第1試合では07年度優勝の流通経済大柏(千葉)と初めて準決勝へ進出した久御山(京都)が対戦。2-2からのPK戦の末、久御山が3-2で勝った。

 久御山CB山本大地主将(3年)が累積警告による出場停止で欠場したのに対し、流経大柏は新潟加入内定のCB増田繁人主将(3年)が前日に負傷し先発を外れた。ともチームリーダーを欠いた試合は序盤、流経大柏が押し込むが、1チャンスを生かした久御山が先制する。

 前半11分、久御山は縦パスで相手CBの背後をとったFW安川集治(3年)が右サイドからPAへ侵入。左足シュートをゴール左隅へ流し込んだ。一方、前線からの厳しいプレッシングでボールを奪う流経大柏はMF宮本拓弥(2年)のキープ力を生かし、サイドを攻略するものの、威力と精度を欠いたシュートが相手ディフェンス陣に阻まれた。

 久御山はこの日キャプテンマークを巻くMF足立拓眞(3年)とMF二上浩一(2年)がゲームをコントロールし、左サイドから仕掛けるFW坂本樹是(3年)が相手の脅威となった。なかなか追いつくことのできない流経大柏は前半43分に左足小指骨折を抱えるエースMF吉田眞紀人(3年)を投入。さらに後半8分にMF杉山賢史(3年)をピッチへ送り出して反撃モードを加速させるとこのふたりが同点ゴールを生み出した。

 17分、流経大柏は右サイドでボールを持った吉田がキープしながら中央へ流れるとファーサイドからDFラインの背後へ飛び込んだ杉山へスルーパス。これを杉山が飛び出してきたGKの頭上を射抜く左足シュートを決めて同点に追いついた。

 一気に逆転を狙う流経大柏は吉田投入でスムーズになったパスワークを生かして相手ゴールへ押し寄せる。だが、逆に久御山は28分、右サイドからのサイドチェンジをファーサイドで受けた坂本が中央へ切れ込み右足シュート。DFに当たってコースが大きく変わった一撃はGKの頭上を越えてそのままゴールへと吸い込まれた。

 それでも流経大柏は試合終了2分前の43分、右サイドを縦に突いたMF進藤誠司(3年)が角度のない位置から右足シュートを突き刺し劇的な同点ゴール。PK戦へ持ち込む。

 執念の同点劇を演じた流経大柏だったが勝利の女神は久御山に微笑んだ。ともに1人目が相手GKの好セーブに阻まれて始まった波乱のPK戦は、久御山GK絹傘新(3年)が流経大柏の4人目、進藤のシュートをストップ。最後は流経大柏の5人目、FW田宮諒(3年)のシュートがゴール左ポストを叩き、3-2で勝った久御山が京都府勢18年ぶりとなる決勝進出を果たした。

 なお、14時25分開始予定の第2試合ではともに初の決勝進出を懸けて立正大淞南(島根)と滝川二(兵庫)が戦う。


【特設】高校選手権2010

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