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[フットサルW杯2012]11/7 リビア戦後 ミゲル監督 試合後コメント要旨

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[11.7 フットサルW杯2012 日本代表 4-2 リビア代表 フアマーク]

 フットサル日本代表は7日にリビア代表と対戦し、4-2で勝利。勝ち点を4に伸ばしたが、グループCを3位で終えることとなった。それでも、世界王者ブラジル、欧州の強豪ポルトガル、アフリカ王者リビアと同居する『死の組』を1勝1分1敗で終えたことは、大きな意味を持つ。ミゲル・ロドリゴ監督はリビア戦後には、直前まで合宿に参加していたFP滝田学(ペスカドーラ町田)、FP仁部屋和弘に連絡を取ろうとしたことを明かし、「彼らのためにもということを考えて戦った」と、最後の最後でメンバーから外すという苦渋の決断を下した2人に、勝利を送りたいと語った。

以下、ミゲル・ロドリゴ監督コメント要旨

ミゲル・ロドリゴ監督
―試合の感想は?
「今日の試合はアジア選手権でオーストラリアと戦った試合に似ていました。ナーバスに入り、攻撃に焦るシーンがありました。HTでそのことを選手たちに話をして、思い起こさせました。あの時の克服の仕方、マインドを思い出し、後半に入り4-1に持ってきました。自分たちが目標としていたことを達成してきた、思っていた以上のことができている。すごいこと思います。アフリカ王者と戦って、世界チャンピオンと戦ってポルトガルという世界5本の国と戦って、ここまできた。これは胸を張れることじゃないかと思います。あとは明日を待つだけです」

―オーストラリア戦について、何を思い出させた?
「今日の試合、前半はナーバスになって入りました。でも、オーストラリア戦では、どうやって克服したか。リラックスして、笑顔でプレーしようということです。あのときは、タイムアウトを取って、チームが変わって勝てたよね、と。それと同じことができた後半でした。オーストラリア戦では、タイムアウトのときに指示を出しました。みんな鳥のように自由になった気持ちでプレーしようと。あのときは、残り6分、7分くらいあったので、みんなの目を見て『ファミリーとしてやろうよ』と。『戦術がどうとか関係ない』そういう話をしました。今日も大体そういうことを話し、解放されたと思います。非常にメンタル的にも難しいゲームでした。なぜかといえば、私たちには勝負がかかっていましたが、リビアも決意を持って、体も心も強い決意できました。非常に難しいゲームでした」

―4点差で勝てば、自動的に決勝T進出が決まるという話しはしていた?
「選手たちには話していません。私が話さなくても、選手たちは知っていたようです。そのことをみんなで共有して、取り組んだことはない。今考えるとパワープレーで4点差付けることができた展開もあり得たかもしれません。相手が5ファウルになって、第2PKを獲得するチャンスもありました。残念ながら4点差をつけることはできませんでした」

―ナーバスになったのは?
「早く勝ちたい、早く勝ち切りたい、早く圧倒したい。そういう気持ちだったと思います」

―試合前はいつもと違う雰囲気があった?
「ちょっとありました。みんな互いのことを分かり合っているので、少し感じました」

―PK取られて2点取られた。その後フィクソを3枚入れたが?
「パワープレー対策と言うことで、スペシャリストを入れて守ろうと考えました」

―そこに小曽戸選手が入っていたのは?
「ピヴォを置いた戦い方をしたくなかった。ボールを持った時にポゼッションしたかった。本当のフィクソは小宮山友祐だけです。村上は、本当のフィクソではなくて、アラ-フィクソで、攻撃的に行くときは攻撃的なプレーが出来る選手です。実際に第2PKを取ったのも村上でした。ボールを持った時にコントロールして、落ち着いてボールを回すこと。パワープレーに備えて。この2点を備えて、あのメンバーにしました。4-3になったらナーバスになると思っていましたからね」

―ポルトガル―ブラジルの経過は知っていましたか?
「残り数分で聞きました。でも、パワープレーをよく守れていたので、パワープレー返し、カウンターから追加点を取れるかなと思いました。木暮もフリーで外しましたし、北原のシュートが浮いた場面もありました。5ファウルをもらったときに、こちらもパワープレーをやらないでボールを動かして、動かして、向こうのファウルを誘うことを考えたので、こちらはやりませんでした。PKを取られた瞬間の話をすれば、村上へのファウルがあったのに、その後ゲームを続いてハンドを取られた。あれは厳しかったですね」

―長い時間起用したカズ選手のプレーについては?
「良かったと思います。みんな良かったと思いますが、その中で力を出してくれました。経験を積み重ねてくれたこと。1対1のシーンもつくりましたし、もっともっとカズに要求するなら、攻撃にかかれる面があるのかなと思います。DFが要求されるところもありますので、難しいところもあるとは思いますが。でも、何回も言いますが、チームにエクストラを与えてくれる選手だと思います。結果的に突破ができたとすれば、彼の参加があり、メンタル面でのエネルギー、モチベーションを加えてくれたことが大きいと思います」

―決勝Tに進出した場合、累積警告で逸見選手が不在になるが?
「彼なしでやるだけ、他の人たちが頑張るだけです。絶望していても何も変わりません。ラファがいなくても、勝たなければいけないゲームは勝ちます。ただ、間違いなくいえるのは、他のみんながその分のパワーを出し合わなければいけない」

―試合後は何か話をした?
「みんな中で盛り上がって、写真を撮ったりしていたので、話はしませんでしたね。盛り上がっていましたよ。カズも盛り上がって、みんなで飛び上がっていましたよ。仁部屋、滝田に連絡をしようとして、電話をしたのですが、2人は出ませんでした。もともとそういう話をしていたんですけどね。彼らのためにもっていうことを頭に入れて戦いました。ところで、みなさんはうれしくないですか?」

―うれしいですよ。
「よかった。お疲れ様です!!」

(取材・文 河合拓)

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