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W杯出場かけた豪州戦へザック「3年間のベストマッチを」

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 日本代表のアルベルト・ザッケローニ監督が22日、日本サッカー協会(JFA)の公式サイトで連載している自らの手記を更新し、引き分け以上で5大会連続のW杯出場が決まる6月4日のW杯アジア最終予選・オーストラリア戦(埼玉)に向けた決意を述べている。

「オーストラリア戦で気になっているのは周囲に漂う、数字上はもうW杯出場を決めたのも同然という緩んだ空気です。『決めたのも同然』と『決めた』は違うにもかかわらず」

 そう指摘する指揮官は「最終予選の組み合わせが決まったときから、一番のライバルはオーストラリアだと思ってきました。いつ対戦しても常に拮抗したゲームになる、最大限に敬意を払うべきチームだと。そんな相手とW杯出場をかけてぶつかるのですから、チャンピオンズリーグ決勝と同じ気持ちで臨まなければなりません。私が監督に就任してから最も重要な試合と断言できます」と力を込めている。

 引き分け以上でW杯出場が決まるはずだった3月26日のヨルダン戦は1-2の敗戦。まさかの最終予選初黒星で、W杯出場決定は持ち越しとなった。

「選手やスタッフの頭の中に緩んだ空気が混入することは最小単位でも許さないつもりです。オーストラリア戦に向けて選手が集まったら、ヨルダン戦をあの内容で勝てなかったこと、チャンスをものにできなかったこと、そしてこの時点でW杯出場が決まっていないことに私がどれだけ怒っているかを伝えるつもりです」

 日本代表メンバーは23日に発表される。30日のブルガリア戦(豊田ス)をへて6月4日のオーストラリア戦へ。ザックは「この3年間でベストマッチといわれるものをオーストラリア相手にやる覚悟を持たせたいと思っています」と、強い決意をのぞかせた。


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