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7月の東アジア杯は国内組主体、新戦力招集へ

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 4日のW杯アジア最終予選・オーストラリア戦に1-1で引き分け、5大会連続5回目のW杯出場を決めた日本代表は束の間の休息を取り、明日6日にカタールへ出発する。

 11日にドーハで行われるW杯アジア最終予選・イラク戦は消化試合となったが、アルベルト・ザッケローニ監督は「イラク戦もしっかり戦わないといけない。グループには他のチームもいて、予選は続いている。敬意を払い、正々堂々と戦わないといけない」と指摘。勝負にこだわる姿勢を見せる一方、「同時に、すぐにコンフェデレーションズ杯があることも頭に入れたうえで、しっかり集中してイラク戦を戦わないといけない」と、本音も吐露した。

 イラク戦が終わると、チームは試合当日となる11日深夜の飛行機でブラジルへ移動。15日にはブラジルとの初戦が待っている。「イラク戦については、考え方がいくつかある。コンディションが上がっていない選手にはイラク戦を通じてそのコンディションを高めてほしいし、休みが必要な選手は休むことでコンディションも上がる。そこを見極めたい」。コンフェデレーションズ杯に向けたコンディションづくりの一環として位置付けるイラク戦は、故障明けの選手や出場機会の少ない選手、あるいは3-4-3といったオプションのテストには最適な場となる。

 15日から30日までブラジルで開催されるコンフェデレーションズ杯ではブラジル、イタリア、メキシコという強豪と対戦する。「3チームともFIFAランキングでは格上とされるチームなので、楽しみに思っている」と語る指揮官は「W杯でいい戦いをするためにも、絶好のテストの機会になる。現状、自分たちがどこのポジションにいるのかを確認し、W杯に向けてどれだけやらないといけないのかを測る絶好の場だと思う」と指摘。そのうえで「自分の性格的に、結果を約束するタイプではない。ここで目標を発表したところで何も変わらない。ピッチの上で証明していくしかないと思う」と、具体的な目標設定に関しては明言を避けた。

 コンフェデレーションズ杯が終われば、7月20日から28日までは韓国で東アジア杯も開催される。この時期は国際Aマッチウイークではないため、海外組の招集に拘束力はない。原博実技術委員長は「必然的にJリーグで活躍している選手中心になるのは間違いない」と、国内組中心で臨むことを明らかにした。

 ザッケローニ監督も「これまでなかなかチャンスに恵まれなかったメンバーが中心になる。どれだけ成長しているか、どれだけチームのやり方を理解し、それぞれの役割をこなすことができるかを見ていきたい」と、普段、海外組の陰に隠れて出番の少ない国内組にチャンスを与える意向を示したうえで、「そういう選手にプラスして、新しい選手も呼びたい。継続して成長を遂げているメンバー、少しずつでも成長しているメンバーを呼んで、手元で確認したいと思っている」と、新戦力の招集も示唆した。

(取材・文 西山紘平)

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