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決定機逸に天を仰ぐ旗手怜央、その後方で渡辺と森保監督が…

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決定機逸に天を仰ぐU-21日本代表FW旗手怜央(順大)。そして頭を抱えたMF渡辺皓太(東京V)と森保一監督

[8.27 アジア大会準々決勝 U-21日本2-1サウジアラビア ボゴール]

 同点で迎えた前半40分、U-21日本代表FW旗手怜央(順大)に決定機が訪れた――。

 序盤からボールを保持した日本は、前半31分にカウンターから先制点を叩き込む。自陣でMF松本泰志(広島)がボールを奪うと、こぼれ球を拾ったFW岩崎悠人(京都)が左サイドのDF杉岡大暉(湘南)へ。杉岡が送ったボールをゴール前のFW前田大然(松本)が粘って落とすと、後方から走り込んだ岩崎が鮮やかな右足ダイレクトのシュートを沈めた。

 しかし、前半39分に予期せぬ形から同点ゴールを献上。右サイドから突破を許して折り返されると、DFユーシフにシュートを放たれる。GK小島亨介(早稲田大)が足で弾いたボールは不運にもDF立田悠悟(清水)に当たってはね返ると、ゆっくりとゴールマウスに吸い込まれて1-1とされてしまった。

 先制しながらも追い付かれる苦しい展開。しかし、同点とされた直後の前半40分に旗手に決定機が巡ってくる。左サイドから杉岡が送ったグラウンダーのクロスはファーサイドでフリーで待ち構える旗手の下へ。だが、思い切りよく放ったシュートはゴールマウスを捉え切れず、枠上に外れてしまった。

 その瞬間、天を仰いだ旗手。写真を見ても分かるように、後方のMF渡辺皓太(東京V)、そしてベンチ前の森保一監督も同時に頭を抱えるような決定機逸となってしまった。この日はノーゴールに終わり、後半15分にピッチを後にして悔しさを味わっただろう。準々決勝で、この悔しさを晴らしたいところだ。

(取材・文 折戸岳彦)
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