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ピッチ上で号泣した久保建英「いままでサッカーだけやってきてこんな悔しいことはない」

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[8.6 東京五輪3位決定戦 U-24日本 1-3 U-24メキシコ 埼玉]

 敗戦を告げるホイッスルが鳴ると、MF久保建英の目からとめどなく涙があふれ出た。そのままピッチに倒れ込み、声をあげて号泣した。試合後のフラッシュインタビューでも「いままでサッカーをやってきてこんな悔しいことはない」と嗚咽の声が漏れた。準決勝のスペイン戦後には「全部やって負けたので涙も出てこない」と話していたが、対照的な姿だった。

 グループリーグでは3試合連続ゴール。全勝での決勝トーナメント進出に貢献した久保だったが、準々決勝以降の3試合で輝きを放つことはできなかった。3位決定戦のメキシコ戦でも終盤にチームが勢いを増す中、全試合出場の疲労は隠せず、攻撃の中心を担う場面はなかった。

「今日、勝つって決めて来たけど、グループリーグで勝っていた相手だったので、結果論だけどどこか気の緩みがあったかもしれないし、この試合の重みが自分たちに理解できなかったのかなと思う」。

 2-1で勝利したグループリーグでのメキシコ戦をそう振り返った久保は、疲労を気遣うインタビュアーの質問にも「そんなものは何もならない。相手も疲れている中で3点取られて、こっちは1点しか取れず、試合が終わって、こんな悔しいことはないし、きついですね」と声を落とした。

 東京五輪チームへの思いを問われると、再び涙があふれ出た。

「めちゃくちゃ楽しかったけど、手ぶらで自分の家に帰ることになるし、いままでサッカーだけやってきてこんな悔しいことはない。この気持ちを忘れないようにできればと思う」

 久保にとって、次に日本代表選手として目指すは2022年のカタールワールドカップだ。「次のチャンスが自分にあれば、自分はしっかり今度こそチームの勝利に貢献できるようにしたいが、この負けは重いと思う」。悔しさは隠せなかったが、次の舞台でのリベンジを誓っていた。

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