beacon

W杯へ清水梨紗「今は上から数えた方が早い」明後日15日で27歳、南萌華は3年前に企画で共演した高校生とW杯へ

このエントリーをはてなブックマークに追加

20年3月当時、高校生だった藤野あおば(左から2人目)と一緒に練習したDF南萌華(右から2人目)

 今夏、オーストラリアとニュージーランドで共催される女子ワールドカップに出場する日本女子代表(なでしこジャパン)に選ばれたDF清水梨紗(ウエスト・ハム)とDF南萌華(ローマ)が、都内で行われた2人をサポートするスポーツブランド「NIKE」のイベントに出席した。

 2人にとっては前回、2019年のフランスW杯に続く2大会連続のメンバー選出。22年夏からイングランドでプレーする清水が、「19年のW杯を経験したことで海外に挑戦したいという気持ちになった。この1年間で経験したこと還元できるようにしたい」と話せば、南も「海外でプレーすることで身に付いたことを全力で出し切れるようにしないといけない」と力を込めた。

 清水は明後日、6月15日に27歳の誕生日を迎える。サッカー選手としては肉体的にもメンタル的にも絶頂期で迎える大会になるはずだ。「なでしこジャパンに入った時は自分が最年少くらいだったけど、今は上から数えた方が早い」と話すと、「自分ができること、今まで学んできたことを精一杯出したい。チームが勝つために、思い切り走りたい」と闘志を燃やす。

 南も昨年夏に初の海外移籍、イタリアで1年間プレーした経験を生かしたいと強調する。「19年とはまた違った立場で臨むことになる」。浦和レッズレディースに在籍した2020年の沖縄キャンプでは、NIKEの企画「ファントムキャンプ」で当時十文字高校の1年生だった藤野あおば(現日テレ・東京ヴェルディベレーザ)が参加。練習でマッチアップすると、「すぐにレッズでも出来るんじゃないかな」と驚きを語っていた。

 たださすがに3年後のW杯を一緒に戦うことになるとは思わなかったはず。しかし夢が広がる話でもある。南は「若い選手とベテランの融合が今のチームの魅力だと思う。チームの明るさはポジティブなところだと思うので、そこを前面に出してプレーしていきたいなと思います」と笑顔で意気込みを語っていた。

(取材・文 児玉幸洋)

TOP