北京五輪サッカー女子日本代表のなでしこジャパンが、6日午後5時(日本時間午後6時)から日本勢の先陣を切って秦皇島五輪センター体育場でニュージーランドと対戦する。
　試合が行われる秦皇島市は、人口約270万人の観光都市。海に近い試合会場周辺は普段地元住民の憩いの場になっているが、6日は警備担当者が頻繁に巡回し緊迫した雰囲気が漂っているという。車両の乗り入れも制限され市内の一部ではタクシーの検問も実施された。
　なでしこジャパンは、5日の練習で最終的な戦術を確認した。05年にニュージーランドと対戦した際は6-0と圧倒しただけに、今回も日本の勝利に大きな期待が寄せられている。6日付のサンケイスポーツによると、スタンドで応援する選手の家族らも6日未明に現地入りしたという。宮間あや(23)の父・文夫さん(54)は「とにかく勝ち点3を挙げてほしい」と熱いエールを送った。
　なでしこジャパンは、アテネ五輪同様に初戦の勝利を勝ち取ることができるのか。全ての五輪競技の先陣を切るだけに、この試合は落とせない。日本国民の期待に応え、メダル獲得に向け好発進をきって欲しい。

(文　山口雄人)