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[五輪]なでしこ、アメリカ戦後監督会見要旨

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 9日、なでしこジャパンが世界ランク1位で04年アテネ五輪覇者のアメリカ女子代表と対戦し0-1で敗れた。第1戦に続き、第2戦でも勝ち点を逃す結果となった日本は窮地に追い込まれた。
 以下、試合後の佐々木則夫監督の会見コメント。


―この2試合をどのように評価するか?
「現チームの指揮をした中では非常に誤算。この2試合で勝点3ということを踏まえて、第3戦に向かおうと思っていた。選手は結果はどうあれよくやっているので、とにかく勝点1という現実を踏まえて、次のノルウェー戦は必ずや勝点3を取りに、選手と一丸となってがんばりたいと思う」

―前回のオリンピックで金メダルを取ったアメリカと今日のチームを比べてどう思われるか?
「現状についてはベストメンバーだとは思わないが、現実に今は今なりのアメリカの強さは出ていた。ベストメンバーではないが、勝点3を奪ったという、それだけの迫力はあった。それに対してわれわれもアメリカに勝つということが大きな目標でこれまでトレーニングしてきた。結果は非常に残念だが、選手は次につながるゲームをしたという意味合いでも、自信を持って次につなげることができると思う」

―次につながる試合だと言ったが、ノルウェー戦に向けて課題があるとすればどういう点か?
「見た通り、立ち上がり、どうしても自分が持っている技術、判断、戦術という個人の戦術の部分。どうしても雰囲気にのまれて、それを出し切るまで臆している。これは経験の部分だと思うが、そこから脱出させる。実際、後半のように、思い切り自分のプレーをすれば、技術もしっかりしているからできる。そこを出し切らせるというところが、私のノルウェー戦に向けてのスタートになる。そうすれば絶対にノルウェー戦でもいい試合ができる。勝ち得るチームだと思っている。そこが一番ポイントだ」

―今日敗れた、最大の敗因は?
「最終的には、両チームとも非常にアグレッシブな試合になったと思う。その中でやはり決定力。その違いがやはりアメリカに勝点3を与えたと思う。日本も決して勝負という意味でのメンタリティーでは負けてはいなかったが、シュートの精度の高さ、その決定力だと思う」

―今日はメンバーを一部代えて、池田選手を戻したがその理由は?
「ニュージーランド戦については、われわれがボールを支配した中で展開を起こす。守備についてのハンディはあまりないということで、矢野喬子を起用し、ボールを動かしてフィードの正確性というものを追求した。今日は守備を統制して相手の個を消す、コンパクトにする、連動させる、ファイトさせる。そういった意味が非常に強い試合なので、分析し、コンディションを見た中での策として池田を起用した」

(文 山口雄人)

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