アジア杯予選のイエメン戦(20日、熊本)に臨む日本代表が10日、鹿児島・指宿市内で合宿をスタート。日本代表に初招集されたDF石櫃洋祐(25=ヴィッセル神戸)は、代表に招集されるとは予想せず、12日に神戸市内で挙式、披露宴を予定していたため、合宿を一時離脱することが分かった、とスポーツ報知が報じている。

　08年3月27日に、有希夫人と入籍した石櫃は昨年中に、今年の1月12日に神戸市内で挙式を行うことを決めていた。挙式の予定があることを知った岡田武史監督は「もちろん、結婚式なら行かせる」と承諾。石櫃は11日の練習終了後に鹿児島を離れ、13日の午後練習までに再合流する予定という。

　一時離脱を許可してまで招集に踏み切ったのは、その潜在能力を確かめたかったからだろう。今まで世代別代表すら選ばれていない石櫃だが、初日の練習でも豪快なボレーシュートを叩き込むなど高い能力を発揮。指揮官は「非常に身体能力が高くて、可能性を感じる。まだ、粗削りだけど、将来性がある」と改めて高評価を下した。

　石櫃は練習後「疲れました。最初は緊張した。みんなうまいし、自分もついて行けるように頑張りたい。自分の持ち味を出せるようにやっていきたい」と話していた。

(文　西山紘平)