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2/6 A代表練習後の選手コメント

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 日本代表が6日、11日のW杯アジア最終予選・オーストラリア戦(日産ス)に向け千葉県内で再始動した。4日のフィンランド戦後、チームはいったん解散。前日5日に来日したMF中村俊輔(セルティック)も合流し、練習を再開した。
以下、練習後の選手コメント

●MF中村俊輔(セルティック)
―オーストラリアのイメージは?
「ほとんど欧州でやっている選手。オシムさんのころからやっている、パスして動いてというサッカーがどうなるのか。どこが通じて、どこがダメなのか。それを日本の強みにしていけるのか。(オシム監督時代の07年9月に)スイスとやったけど、あれだけじゃ足りない」
―日本代表の試合は見た?
「フィンランド戦だけ見た。ボールを回しながら裏を狙っていたし、それはよかったと思う。オカちゃん(岡崎)が2回、裏に出て点取ったしね。あとは、あれを他の人も増やした方がいいかな。何人か(欧州組が)帰ってきてないけど、形はできているから。そこは大事にしつつ、相手を意識した確認が必要かな」

―今やっていることの精度を上げていけばいい?
「今から突然上手くなるわけじゃないから。今までやってきたことで忘れていること、やれていることを詰めていけばいい。切り替えとか、取られたら追いかけるとか基本的なこと」

―フィンランドはプレスが甘かったらできた部分もあったが?
「そんなことないと思う。しっかり4-4-2で列が並んでいたし、間に顔を出して短いパスをつないでいたし。大事なのは焦らないこと。短いパスをしているとき、動き出して穴を見つけようとしているけど、5回ぐらいパスがつながったら無理やり狙っていた。そうならずに、パスして動いて(相手が崩れるのを)待てばいい。そこで焦らないこと。回しているだけでいい形にならなくても焦らない。そこで無理すると、相手のゴールキックになったり、良くないでしょ。あとはルーズボールにボランチが引いてくるとか、サイドハーフがボールが浮いている間に戻ってくるとか。フィンランド戦ではボールが浮いているとき、歩いている選手がいた。浮いているから、自陣に戻って、自分のポジションに戻る。そういうちょっとした意識。それをミーティングでもみんなで確認した」

―クロスが上がってもゴール前に人がいない場面もあったが?
「すべてはできないから。マイナス思考にならないこと。サイドを崩すだけでもいいことだし、だからきょうも練習した。ニアに入ってDFの前でボールにちょっと触れば角度は変わるけど、それだけじゃない。ファーが空いていたらファーでいいし、そういうことをきょうも意識してやった」

●FW岡崎慎司(清水)
―俊輔も合流して右MFのライバルが増えた?
「タイプが違うし。僕はどこでも入れるから、その位置でやれることをやるだけ」
―いよいよオーストラリア戦だが?
「そこがすべて。気持ちは入っている。フィンランド戦は2点取ったけど、満足する感じじゃない。重要なのはオーストラリア戦。ここ(フィンランド戦)で取っても、次取れなかったら意味がない」
―ポジション争いは激しいが?
「それは常にあること。アピールも大事だけど、すべては勝つこと。最近点が取れているからFWとしては自信が付く。サイドだけど、みんな僕をどう使うかっていうのを分かってくれているし、僕は思うがままに動いていきたい」

●MF遠藤保仁(G大阪)
―フィンランド戦からの修正点は?
「修正というより、やれた部分とやれなかった部分を残り少ない時間で少しでも上げていくこと。確認のようなミーティングだった」
―やれなかった部分とは?
「サンドするとことか、ボールを取られたときに一瞬止まるとか。細かいことを言えばたくさんある。体が動く限りはやり続けたい」
―俊輔はつないでいるときに無理に攻めない方がいいと言っていたが?
「急ぎすぎないことが大事。負けているゲームはたいてい、そこでボールを失ってカウンターを受けている。もうちょっと我慢して回せるときは回せばいいし、ボールを持っている限りは自分たちが常に主導権を握れている。やっている僕らが意思統一してやっていきたい。相手を走らせることがあとあと効いてくる。ボールを持っているときは落ち着いてやることが大事」
―オーストラリア戦に向けては?
「知っている選手が多いし、相手を分析して特徴を消すことはやっていきたい。でも、一番大事なのは自分たちのこと」

(取材・文 西山紘平)

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