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岡田監督はピム監督の挑発に乗らず、「何とも思わない」

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 無用な挑発には乗らない。日本代表は7日、非公開で流通経済大と練習試合を行った。11日のW杯アジア最終予選・オーストラリア戦(日産ス)に向け、厳戒態勢は8日以降の練習も続く。この日会見を行ったオーストラリア代表のピム・ファーベーク監督(52)は日本の非公開練習について「自信がない証拠」と指摘したが、その言葉を報道陣から聞かされた岡田武史監督(52)は「何とも思わない」と一蹴した。

 ピム監督が「我々は試合当日まで、いつでも練習を見にきていただいて結構」と練習公開を約束したことについても、「あそこは練習ができないからでしょ。ジムでやるかもしれないって言ってたぐらいなんだから」と笑い飛ばした。確かにオーストラリアはまだ選手が来日しておらず、全選手がそろうのは試合前日。数人での練習を非公開にしても意味がないというのは正しい指摘だ。

 さらに「ピム監督が挑発するのも自信がない証拠だと思うか?」と問われると、「そうやって紙上で対決させたいんでしょ」と余裕の笑みを浮かべ、「まったく気にしてないよ。ピムさんの性格はよく知っているし、そうやってプレッシャーをかけようとしているのかなと思うけど、それを僕が気にしないのも知ってるでしょ」と意に介さない様子だった。

 岡田監督は以前からピム監督とメールでやりとりしている仲だと語っていたが、その敵将は会見で「岡田監督のメールアドレスを知らない」と回答。さすがにこれには驚いたようで、「えっ?知らないって言ってるの?面白いねえ。まあ、僕はそんな無駄なエネルギーは使わないよ」と苦笑いを浮かべていた。

 決戦まであと4日。情報戦は日増しに激しさを増すが、岡田監督は最後まで冷静に振る舞った。無駄な舌戦はしない。「自分たちがベストを尽くすだけ。ここまでもできることをやってきたし、これからもコンディション、メンタル、戦術面でベストを尽くして、最高の状態でオーストラリア戦を迎えたい」。相手どうこうは関係ない。自分たちのことに集中し、勝ち点3をつかみ取る。

(取材・文 西山紘平)

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