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急きょ"2部練習"、岡田ジャパンがセットプレー対策に着手

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 岡田ジャパンが7日、セットプレー対策に着手した。09年の国際Aマッチは3試合連続でセットプレーから失点中。11日のW杯アジア最終予選で対戦するオーストラリアは高さが武器ということもあり、前日6日夜にはフィンランド戦でのセットプレーの守備場面を編集したビデオを使ってミーティング。その後、選手だけで集まり、対策を話し合った。

 岡田武史監督は「どうやるかは僕が決めることだけど、選手が自分たちで話し合って考えることも大事。1、2つアイデアが出てきて、そうしようというのもあったし」と説明。前夜のミーティングを踏まえ、この日午前中には室内練習場で急きょセットプレー練習も行った。「手でボールを投げて、ポジショニングの確認だけした。そこで意見を出し合って、それを大学生相手に試した」。午後に行った流通経済大との練習試合では、主力組が出場した前半のラスト15分程度をセットプレーの攻守の確認に費やした。

 1月10日に始動した岡田ジャパンだが、ここまでセットプレーの練習はしていなかった。キッカーであるMF中村俊輔(セルティック)が不在だったこともあり、この日が09年の初練習。岡田監督は「相手がオーストラリアだからというより、セットプレーの失点が続いていたし、セットプレーの確認をあんまりやってなかったから、ここでやっとこうと」と説明した。

 長身選手ぞろいのオーストラリアはセットプレーにも迫力があるが、中村俊は「背が高いと言っても、いいキッカーがいるわけじゃない。たぶん予選では1点しか(セットプレーで)取ってないと思う。恐れる必要はないし、神経質になる必要はない」と強調。「こっちの問題。3試合連続で失点しているのは事実だし。締めていこうということ」。過剰に警戒し、苦手意識を持つのが一番危険だ。きっちり対策を施したら、あとは自信を持って試合に臨むつもりだ。

(取材・文 西山紘平)

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