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都築は平常心強調、ロングスローにも「積極的に出る」

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 日本のゴールはオレが守る。11日のW杯アジア最終予選・オーストラリア戦(日産ス)ではGK都築龍太(浦和)の連続先発が濃厚だ。4日のフィンランド戦ではCKからのハイボールをクリアし切れず失点。GK楢崎正剛、GK川口能活が負傷離脱する中、GKが不安視されているが、「自分が出て勝ちたいのは誰もが思っていること。それを過剰に意識しても良くないし、やれることをやるだけ」と平常心を強調した。

 オーストラリアの前線には194cmのFWケネディがそびえ立つ。フィンランド戦の失点場面は、パンチングしようとした都築が飛び出しながら長身FWに競り勝てず、セカンドボールを押し込まれた。同じような失点パターンは絶対に避けなければならないが、「体さえ当てとけばいい。闘莉王も(中澤)佑二くんも強いし、そこばかり意識してもしようがない」と、ケネディに対する過剰な警戒は避けた。

 屈辱の逆転負けを喫した06年のドイツW杯。1-0の後半39分、DFニールのロングスローに飛び出した川口がボールに触れず、ケネディが頭でゴール前に落とし、こぼれ球をMFケーヒルが押し込んだ。この同点ゴールが試合の流れを一変させ、立て続けに3失点。ハイボール、ロングスローには嫌な記憶が残っているが、「クロスでもロングスローでも自分が出れるボールには積極的に出る」と宣言。相手を意識しすぎて自分のプレーエリアを狭めるようなことはしない。自身にとっては初のW杯予選だが、普段通りのプレーでオーストラリアを完封してみせる。

(取材・文 西山紘平)

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