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大久保&長谷部のドイツホットラインで豪州を切り裂く

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 日本代表は9日、11日のW杯アジア最終予選・オーストラリア戦に向け、試合会場の日産スタジアムで調整した。FW大久保嘉人、MF長谷部誠(ともにボルフスブルク)、MF松井大輔(サンテティエンヌ)の海外組3人も帰国し、練習に合流。試合2日前にしてついに25人全員がそろった。

 合流初日ということもあり、ウォーミングアップ後のボール回しなどは回避した3人だが、その後のシュート練習、紅白戦には参加。「最初のポゼッション(の練習)だけは急にやるのは怖いからやらせなかった」と説明した岡田武史監督は「短い時間だけど、体のキレは問題ない感じを受けている。本人も“大丈夫”と言っているので心配ないと思っている」と手応えを口にした。

 松井の先発出場は微妙だが、大久保、長谷部のボルフスブルクコンビは先発濃厚だ。11日の決戦へ、すでにドイツからシミュレーションはしてきた。「(大久保)嘉人さんと同じチームなので、いろいろ話したりしていた。オーストラリアがどうやって来るかとか。一緒にいる時間が長かったので」と長谷部。試合2日前の合流でも、2人の息に問題はない。オーストラリア攻略へのイメージも一致していた。

 長谷部が「(オーストラリアの)映像を見ても、すべてが完ぺきではない。小さくて速い選手には付いていけなかったり、素早いパス回しには付いていけなかったりしていた。日本の特徴を出せば、たくさん崩せる場面があると思う」と指摘すれば、大久保も「日本のパススピードを速くしたサッカーをすれば、相手は付いて来れない」と自信を見せた。

 日本の武器であるアジリティー(敏捷性)を生かした機動力のサッカーで巨人軍団を翻弄する。長谷部から大久保へ。岡田ジャパンに新たに加わった“ドイツホットライン”がオーストラリアを切り裂く。

<写真>この日帰国したFW大久保嘉人はさっそく練習に合流し、積極的にシュート練習を行った

(取材・文 西山紘平)

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