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「痛みは全くない」、田中達が先発出場に意欲

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 W杯アジア最終予選・オーストラリア戦(11日・日産ス)を控えた岡田ジャパンは9日、横浜で非公開練習を行い、腰痛による休養明けから2日目の練習となったFW田中達也(浦和)がコンディションの良さをアピール。11日の先発出場に意欲を見せた。

 「一昨日から腰の痛みは全くない」と語った田中達は、パス、シュート練習、7分×2本の紅白戦など約1時間の練習全てに参加。「昨日も今日もアップからゆっくりとやって、紅白戦でペースを上げても全然問題なくやれた」と練習の手応えを語った。最終予選最大の山場となる11日のオーストラリア戦に、全ての照準を合わせてきた田中達。腰に痛みを感じたら、決して無理せず焦らず、大事をとって別メニューで調整してきた。「勇気をもって完全に休んだのが良かった。(この2日の練習で)自分だけ休んでいたという不安もなくなったし、コンディションも戻った」。
 オーストラリア代表のほとんどは欧州リーグで活躍するハイレベルな選手。しかし、そんなことは気にしていない。田中達は、合宿を通して全員が同じイメージを共有できている今のチーム状態にも自信を深めている。「オーストラリア戦に向けては、攻めも守りも日本代表らしくコンパクトに、スピーディーにやれるイメージがある。前線の選手たちはみんなそれを意識している。欧州で活躍している選手と出来るという『楽しみ』や『試す気持ち』みたいなものはない。ただ勝点3をとるだけ」と、完全に戦闘モードだ。
 まだスタメンは明らかにされていないが、田中達はあくまでも先発出場に意欲的。「しっかりと休んだのはオーストラリア戦に出られず、後悔したくなかったから。とにかく休んでいた分もアピールして、試合に出て、勝ち点にこだわりたい」。2日後に迫った決戦に向け、田中達の眼光はギラついていた。

<写真>先発出場に意欲を見せるFW田中達也

(取材・文 山口雄人)

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