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2/9 A代表練習後の選手コメント

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 日本代表は9日、11日のW杯アジア最終予選・オーストラリア戦に向け、試合会場の日産スタジアムで調整した。FW大久保嘉人、MF長谷部誠(ともにボルフスブルク)、MF松井大輔(サンテティエンヌ)の海外組3人も帰国し、練習に合流した。
以下、練習後の選手コメント

●FW大久保嘉人(ボルフスブルク)
―いよいよ合流したが?
「今回は本当に大事な試合。気持ちが入って帰って来ました」
―気持ちが高ぶっている?
「この試合に勝てば、かなり大きな勝ち点3を取れる。徐々に上げていこうかなと思っている」
―ドイツに移籍して初めての代表戦だが?
「特に変わりはない。1ヵ月ちょっとしかたってないし、日本にいたときと同じ気持ち」
―オーストラリアのイメージは?
「高さがある。プレミアとか強いチームでやっている選手が多いし、そういう経験があるチーム」
―勝ち点3を取るために必要なことは?
「個人としては特にないけど、ホームだし、絶対に勝つ。どんな形でも勝ち点3が取れればいいと思っている」
―高さへの警戒は?
「セットプレーが一番怖い。そこは警戒したい。ただ、チームとして日本のパススピードを速くしたサッカーをすれば、相手は付いて来れないと思う」
―相手がいろいろ挑発してきているが?
「ネットで見ました。すごいなというか、結構言うなあと。面白くなるんじゃないですか?それを力にしていきたいと思っている」
―意気込みは?
「大事な試合なので、ホームだし絶対に負けられない。絶対に勝ち点3を取りたい」
―非公開練習が続いているが、チームの雰囲気は?
「雰囲気は普通でした。いつも通りの雰囲気。リラックスした感じで、集中するときは集中していた」
―非公開でチームの士気も上がる?
「どうなんですかね。監督がそう言うなら、そっちの方がいいのかもしれないですね」
―試合2日前の合流だが?
「こういうのは初めてなんで、しっかり時差対策もしてきた」
―ケネディが「2-1でオーストラリアが勝つ」と言っていたが?
「それじゃあ2-1で日本(の勝ち)でいきますか」
―その自信は?
「ありますよ。絶対に点を取ってチームに貢献したい」

●MF長谷部誠(ボルフスブルク)
―いよいよ合流したが?
「今回は試合まであまり時間がないけど、もう代表も長くやっているし、スムーズに入れた。特に問題なくやれている」
―今年3試合あった代表戦は見た?
「結果は知っているし、映像も少し見た。すごい気にはしていた。(大久保)嘉人さんと同じチームなので、いろいろ話したりしていた」
―どんな話をした?
「オーストラリアがどうやって来るかとか。一緒にいる時間が長かったので」
―オーストラリアのイメージは?
「欧州でプレーしている選手が多いし、体も大きくて技術もあって、いい選手がそろっているいいチームだと思う。ただ、映像を見ても、すべてが完ぺきではない。小さくて速い選手には付いていけなかったり、素早いパス回しには付いていけなかったりしていた。日本の特徴を出せば、たくさん崩せる場面があると思う」
―大事なことは?
「チームが勝つために、運動量を多くして動き回って、攻守いろんなところに顔を出したい。チームが全員が同じ方向に向かうことが大事。11人だけでなく、ベンチの選手もみんなが同じ方向を向けば勝てると思う」
―意気込みは?
「ホームだし、勝てばグループ1位になれる。この一戦は日本にとって重要な試合。ホームでやれるし、チケットも完売しているということなので、サポーターの後押しを受けて絶対に勝ちたい」
―遅い合流ということでコミュニケーションの問題は?
「ここまで来たらよくしゃべること。コミュニケーションを取って、食事のときでも移動のバスの中でも、一緒に行動するときはいろんなことをしゃべることが大事。ただ、時間がないからと言って、焦って何かをするということはない」

●FW田中達也(浦和)
―練習の感想を?
「一昨日から腰の痛みは全くない。マッサージとか、針とかもやってきた。昨日も今日もアップからゆっくりとやって、紅白戦でペースを上げても全然問題なくやれた」
―オーストラリアのビデオなどは見ているか?
「はい。相手のビデオみたり、自分たちの良かった試合のビデオをみて良いイメージを作っています。相手は上手くて強いという印象」
―相手はほとんど欧州リーグの選手。シーズン中ですが?
「向こうはシーズン中。うちはオフの人が多い。でも向こうは集合も遅いし、こちらのほうが全体で練習できている。準備は出来ている」
―11日の試合、こんな流れにしたいなという具体的なイメージはあるか?
「とくにない。ただ勝点を取るだけです。相手は組織的にも、個人も能力が高い選手ばかり。オーストラリア戦に向けては、攻めも守りも日本代表らしくコンパクトに、スピーディーにやれるイメージがある。前線の選手たちはみんなそれを意識している。欧州で活躍している選手と出来るという『楽しみ』や『試す気持ち』みたいなものはない。ただ勝点3をとるだけ。僕は休んだ分、必死にアピールするだけです」
―では、11日は非常に楽しみなのでは?
「無理せず腰を痛めないように、しっかりと休んだのはオーストラリア戦に出られず、後悔したくなかったから。とにかく休んでいた分もアピールして、試合に出て、勝ち点にこだわりたい」

●MF遠藤保仁(G大阪)
―11日の試合はMF中村俊輔が厳しいマークにあうと思うが?
「僕らは俊輔の近くにいるので、サポートをしていかないといけない。今までも俊輔なり、前の選手が厳しいマークにあってきた。でもすぐにサポートしてあげることで戦えてきた。チームとして互いに助け合いながらやるだけです」
―11日の試合に向けて具体的なイメージは?
「しっかりとボールを回していけば必ずチャンスはくる。ダイレクトプレーなりワンツーパスなり、良い位置でやれるはず。相手も強烈に守りがかたいとも思わないし、回して回していつも通り崩したい。早いボールをDFの間や裏に通していけば良いと思う。1点とって2点目も獲りにいくだけ」
―この一戦は最終予選の山場ですが?
「日本がこれまでやってきたことをしっかりとやっていけば、勝つ自信はある。無理に蹴り込んだりする必要なないと思う。やってきたことを全部出して、結果がついてこなければ、それは力が足りないということ。チームやファンに色々と求めてもらえるのは光栄なことですから」
―両手の指に黒と銀のマニキュアを塗っている理由は?
「これには理由はないです。ゲン担ぎでもなんでもないです」

●DF内田篤人(鹿島)
「やってみないと分からないけど、準備はしっかりやってきている。それを出すだけです。守備では、勝てなくてもセカンドボールを拾ったり、体をぶつけたり、跳ね返すだけじゃなく、こぼれ球をひろうことは、フィンランド戦でもできていた。そこから早くつなぐことをやっていきたい。体を当てることは、やらないといけないこと。もし出られたら、しっかりやりたいです」
―それにしても相手はデカいが?
「みんなそう言うけど、今までもデカい相手とやってきて、どうしようもないということはなかった。オーストラリアほどのレベルとはやっていないけど。でも、ワールドカップでベスト4と言っているのだし、こういう相手に勝つためにやってきたと監督も言っている。いい結果を出せるようにしたい」
―海外組も加わってやった紅白戦は?
「みんなやりたいことが分かっているんでね。そこそこやれたんじゃないかな。向こうから来たばかりの人もいたけど、僕はずっとこっちですから」
―クロスは工夫も必要か?
「相手が高校生であっても、サイドから簡単に上げたら跳ね返される。スペースをうまく使うとか、ゴール前で足を止めないとか、臨機応変に、ひとつのことだけじゃなく、いろいろなことをやりたい」
―サッカー人生の節目になる試合か?
「どうですかね。デカいんじゃないですか。でもあまり考えないです。ゴールを取られないことが大切。守るところはしっかり守って、耐えるところは耐える。みんなが走って、攻めて、守ってという原点を忘れないようにしないと勝てないですよね」

(取材・文 矢内由美子、西山紘平、山口雄人)

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