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悪夢繰り返すな、因縁の豪州戦へ俊輔「最後の10分」を強調

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 あの悪夢は繰り返さない。日本代表は11日、W杯アジア最終予選でA組首位を走るオーストラリアと対戦する。10日、試合会場の日産スタジアムで公式練習を終えたMF中村俊輔(セルティック)は「きれいなプレーより、どんなボールにも反応するとか、そういうのを表現できれば、試合で出せれば、いい方に転がると思う」と、勝利への執念を最大のポイントに挙げた。

 06年のW杯ドイツ大会グループリーグ初戦。後半39分からの3失点で、衝撃の逆転負けを喫した因縁の相手だ。07年のアジア杯準々決勝ではPK戦の末に競り勝ち、一矢報いたが、W杯での屈辱はW杯でしか返せない。中村俊は「監督も言っているけど、あしたがすべてじゃない。もっと上を目標にしているし、あしたのためにやっているわけじゃない」と強調した。W杯ベスト4を目標に掲げる岡田ジャパン。そのためには、アジア最強の相手も乗り越えなければならないひとつの通過点に過ぎない。

 世界への試金石。岡田ジャパンが果たして世界レベルでどこまで通用するのか。それが11日の試合で白日の下にさらされることになる。「コンセプトのプラスアルファの部分?それは最後の10分で分かる。勝っているときでも、負けているときでも、みんなが自分の持っているもの以上のものを全体で出せれば、何かが出てくると思う」。最後は精神力、気持ちの勝負になる。そこでどれだけの底力をチームとして発揮できるか。3年前は、その差が終盤の悲劇につながった。では、今回は? 岡田ジャパンの真価が問われるラスト10分を見逃すな。

<写真>「最後の10分が大事」と力説したMF中村俊輔。9日撮影

(取材・文 西山紘平)

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