beacon

最後は勘頼み、岡田監督「自分の感覚信じる」

このエントリーをはてなブックマークに追加
 最後は勘頼み!?11日のW杯アジア最終予選・オーストラリア戦に向け、日本代表は10日、試合会場の日産スタジアムで公式練習を行った。練習後の記者会見で岡田武史監督は2列目の組み合わせを聞かれ、「相手の戦い方やタイプ、我々の組み合わせを考えるが、最後は勘。この選手とこの選手でいこうと。選手の力を数字で表すわけにはいかないし、最後は勘と言うと失礼かもしれないが、自分の感覚を信じて決める」と答えた。

 4日のフィンランド戦(5-1)では右MFに入った岡崎慎司とトップ下の中村憲剛がキレの良い動きを見せ、チームとしても連動した攻撃ができた。しかし、2列目には海外組から中村俊輔、松井大輔、大久保嘉人が加わり、田中達也も腰痛から復帰するなど最もポジション争いが激しい。誰を起用するのか、監督としても頭を悩ますところだが、最後は自分の直感で決めるという。

 報道陣から「犬飼会長が“ホームで負けたら致命的”と言っていたが?」と尋ねられると、「それは会長に聞いてもらわないと。私には何とも言えない」と表情を凍りつかせた。W杯4強を目標に掲げ、世界で勝つためのコンセプトを選手に叩き込んできた。アジア最強の相手とはいえ、世界の中ではまだまだトップレベルにないオーストラリアに対し、ホームで敗北を喫するようなら指揮官の進退問題に発展してもおかしくはない。

 「誰が何と言おうと、どういう状況だろうと、勝つためにベストを尽くす。しつこいようですが、それだけです」。世界で勝ち抜く上で、岡田監督のコンセプトは間違っていないのか。岡田監督の「勘」は間違っていないのか。すべてはあすの決戦で明らかになる。

(取材・文 西山紘平)

TOP