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日本vsオーストラリア 公式練習後の岡田監督コメント

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 日本代表は10日、11日のW杯アジア最終予選・オーストラリア戦に向け、試合会場の日産スタジアムで公式練習を行い、最終調整した。3連勝でA組首位を走る最大のライバルとの直接対決。2勝1分で2位につける日本にとっては勝てば首位に立ち、W杯出場に大きく前進する大一番となる。
以下、練習後の監督会見要旨

岡田武史監督
「海外組を含めて、心身ともにいいコンディションでゲームに入れると思う。オーストラリアはやりがいのある相手だし、ベストを尽くして勝ちたい」

―監督は「どの予選も同じ試合」と話しているが、オーストラリア戦も同じ?
「W杯予選としては変わりない。オーストラリアに勝ったからといって勝ち点4、5くれるなら別だけど。逆にこれに勝って何かを得られるわけでもない。目の前の試合に勝つことが一番大事というのは変わらない」

―ピム監督はプレッシャーは日本の方がかかっていると話していたが、プレッシャーの選手に与える影響は?
「人のことは分からないけど、我々はプレッシャーがあろうがなかろうが、やれることは今のベストを尽くすこと。開き直るというと変だが、負けたらどうとか勝ったらどうとか考えても、今やれることをやるしかない。選手にいつも言っているのは“動物は今を生きるためにやれることをやっているが、人間は先のことを心配してできない”ということ。今やれることをやるしかないし、あすもチームとして今できること、ベストを尽くしたい。それだけです」

―4日連続で練習を非公開にした効果は?またきょうの練習のテーマは?
「(非公開は)いつもより1日多かっただけで、(7日の)練習試合の翌日もオープンにしようかと思ったが、せっかく(練習場の周りにビニールシートを)張ってもらったので、1日ではがすのもどうかなと。あんな海側まで張ってくれるとは思ってなかったので。自分の中では1日多いだけというイメージで、その効果は特に感じていない。きょうはアップをしてボール回し。やることはやってきているし、最後の調整ということで、ハーフコートで2タッチのゲームをやって終わった」

―2列目の組み合わせを考えるとき、何を重視する?
「相手の戦い方やタイプ、我々の組み合わせを考えるが、最後は勘。この選手とこの選手でいこうと。選手の力を数字で表すわけにはいかないし、最後は勘と言うと失礼かもしれないが、自分の感覚を信じて決める」

―やりがいのある相手ということだが、楽しみな気持ちもある?
「楽しみというのはエンジョイとかファンとかいうレベルではないが、どこかでやってみたい相手ということでワクワク感はある」

―ケーヒルへの特別な対策は?
「エバートンで調子よくて、2試合ぐらい見たが、ジャンプ力、ゴールへ向かうスピードは素晴らしいものがある。ただ、そういう相手を想定して練習してきたし、スペシャルな彼専用の対策はない」

―犬飼会長が「ホームで負けたら致命的」と言っていたが?
「それは会長に聞いてもらわないと。私には何とも言えない。誰が何と言おうと、どういう状況だろうと、勝つためにベストを尽くす。しつこいようですが、それだけです」

―コンセプトにプラスされる選手による肉付けへの手応えは?
「あしたの試合が終わってからの方がいいと思うが、最近はコンセプトとかはあまり言葉では言ってない。大枠はみんな分かっているし、その中で自分の特徴や良さを出す段階に来ていると思う」

―監督は練習を非公開にする代わりに毎日自分が話すと言って、その約束を守ってきたが、正直つらかった?それとも楽しかった?
「確実に言えるのは、楽しくはあまりなかったということ(苦笑)。若い選手は、皆さんにかかったらポロッとしゃべってしまうでしょう。その代わりに僕がやるのは至極当然のことだと思う」

(取材・文 西山紘平)

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