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天気も味方に?世界最速のW杯出場権獲得に追い風

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 天候も味方に付け、世界最速のW杯出場権をつかみ取る。日本代表は5日、6日のW杯アジア最終予選・ウズベキスタン戦に向け、試合会場のパフトコールスタジアムで公式練習を行った。この日は午後から小雨交じりの天候で、練習後には雨脚も強まった。試合当日の天気予報は雨のち曇り。現地時間午後7時(日本時間午後11時)のキックオフ時は、ピッチもかなり水を含んでいそうだ。

 公式練習を終えたMF中村俊輔(セルティック)は「雨が降った方がボールは走るし、かといって日本みたいに下が硬くないからボールも回ると思う」と雨予報を歓迎した。芝の状態については「思ったよりフワフワしている」と想像以上に長さだったが、それも雨が降れば影響は少なくなる。岡田武史監督も「雨予報?それはよかった。芝がかなり深いから雨が降った方がいい」と前向きに捉えた。

 協会関係者も「(試合当日の)午前中には止むんじゃないかな。ドシャッと降って止む。試合前に水をまくのと一緒の感じになるし、うち向きだと思う」と指摘した。試合中が豪雨になれば、思わぬ“事故”も起こりかねない。だが、雨が止んだ上でピッチが濡れた状態なら、日本らしいパス回しはむしろ出しやすい。天気すらも日本の追い風になる可能性がある。

 ウズベキスタン戦に勝てば、2試合を残して4大会連続4回目のW杯出場が決まる。現地入りしてからの練習でも、選手には大一番を前にした緊張感というより、リラックスした雰囲気がある。チームを引っ張る俊輔も、それを感じていないわけではない。

 「それがいい方向に転がればいい。残り3試合のうちどこかで1勝すればいいんだと、そういう雰囲気がもしかしたら選手だけでなく、みんな(報道陣)にもあるかもしれないでしょ。でも、それを余裕ではなく、いい方向に持って行ければ、チームが大人になるというか、一皮むけることにもなる。あした負けたら“(気が)抜けてた”とか“油断があった”とか言われるだろうけど、それはあした次第だから」

 4年前の最終予選ではW杯出場を決めたタイ・バンコクでの北朝鮮戦が出場停止だったため、W杯出場決定の瞬間はスタンドにいた。今度は自分もピッチの上でチームの力になることができる。もしも油断があったとしても、俊輔がいることで試合中にいくらでも軌道修正はできる。

 ここで足踏みはしない。俊輔の左足が、長かったアジア予選に終止符を打ち、南アフリカへの道を切り開く。

<写真>MF中村俊輔は心身ともに充実感を漂わせた

(取材・文 西山紘平)

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