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U-18日本代表、西日本メンバーは『2軍半』の京都にドロー

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[6.17 練習試合 U-18日本代表候補 1-1 京都 東城陽G]

 11年のU-20W杯コロンビア大会を目指すU-18日本代表候補は今月、西日本と東日本に分かれて強化合宿を開催。その西日本合宿が15日から滋賀県で行われている。17日には京都サンガF.C.練習場の東城陽グラウンドで京都と対戦。FW永井龍(C大阪U-18)のゴールにより1-1で引き分けた。
 
 サテライトとユースチームのメンバーで構成された京都に対し、U-18日本代表はMF田口泰士(名古屋)、MF風間宏希(清水商高)のダブルボランチを軸に、攻撃に出る。だが、2トップとMFラインとの連携が噛み合わず、左のMF佐藤穣(草津)、右のMF大崎淳矢(広島ユース)にボールが渡っても、そこからの展開が乏しく、なかなか攻撃にスピード感を加えられない。特に中盤でのポジションチェンジがなく、両SBの攻撃参加も封じられて攻撃に厚みを持たすことが出来なかった。
 それでも、19分に田口が出したDFライン裏へのスルーパスで抜け出した永井が、GKとの1対1を冷静に決めて、先制に成功。ただ、それ以降はチャンスらしいチャンスの無いまま前半を終えた。

 1-0で迎えた後半、両チームともに選手を入れ替えて臨んだ中で、立ち上がりからペースを握ったのはU-18代表だった。前半の停滞感がまるで嘘かのように、バイタルエリアでのパススピードと個々の運動量が増え、京都DF陣を大きく揺さぶっていく。
 ただ、ゴールが遠い。5分、田口のパスを受けたFW赤崎秀平(佐賀東高)がドリブルシュートを放つが、DFがブロック。9分にはMF深町健太(東福岡高)がGKと1対1となるが、シュートはゴール右外へ。11分には深町の落としを、赤崎が強烈なシュートを放つが、これもGKに阻まれた。
 加速していた勢いもそれまで。この後試合は時間が経つにつれて、徐々に前半のようなこう着状態へと戻っていく。すると35分には、京都の井上寛太(京都U-18所属)に中央を破られ、同点ゴールを浴びてしまう。
 勝ち越したいU-18代表、そして京都だったがこの後は、共にチャンスに乏しい展開が続き、ゴールは生まれず。1-1のドローで試合は終了した。

<写真>ボールを追うU-18代表・高橋(右)と京都・中村
(取材・文 安藤隆人)

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