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西川が“オランダ戦用GK”に名乗り

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 GK西川周作(大分)が“オランダ戦用GK”として代表生き残りをアピールした。南アフリカW杯の組み合わせが決まり、日本はカメルーン、オランダ、デンマークと対戦するが、西川は8日、都内で行われた合宿後、「オランダには運命を感じた。過去2回負けている。勝ちたい」と気を吐いた。

 西川はU-20代表で臨んだワールドユース(現U-20W杯)のグループリーグ初戦、U-23で臨んだ昨年の北京五輪のグループリーグ第3戦でオランダと対戦。それぞれ1-2、0-1と敗れている。

 守護神を務めていた男は、悔しい思いを忘れらない。5日に、組み合わせ抽選の結果を受け、ますますオランダ撃破に思いをはせたという。「オランダは先輩GKより詳しい? そうですね。アピールしたい」とオランダに関しては楢崎、川島らの先輩よりも“熟知”している部分をアピールするつもりだ。

 脳裏に焼き付いているのは、悔しさだけではない。“傾向と対策”もバッチリだ。「オランダのストライカーは独特のタイミングでシュートを打ってくるんです。ここで打つか?みたいなところで。北京のときもそうだった。日本人とは違う。経験をいかしたい」。この経験をもとに、クラブでも意識して練習してきた。チームはJ2に降格してしまったが、常に高い目標を持ち、モチベーションを落としたことはない。

 「世界の舞台で勝ちたいですね。世界で1勝したい。ぼく、世界で勝ったことないんですよ。アジアでは勝ってますけど」

 これまで各年代の代表に選ばれ、世界大会にも出場。この世代では抜群の国際経験を誇るが、何と勝利はない。W杯という最高の舞台でオランダを倒し、勝ち星をつかむ-。悲願に向けて若き守護神は、さらなる進化を目指す。

(取材・文 近藤安弘)

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