FW岡崎慎司(清水)が強行日程で日本代表候補合宿に参加した。前日7日夜は都内で開催されたJリーグアウォーズに出席。最終の新幹線で静岡に戻ると、この日午前中にチームの練習をこなし、再び東京にとんぼ返りで代表合宿に合流した。

　招集された19選手のうち右ひざ痛のDF中澤佑二(横浜FM)を除く18人が4組に分かれ、時間差で順番に体力測定を行ったのだが、チームの練習に参加するため、もともと3組目の予定だった岡崎は急きょ最後の4組目に変更された。

　体力測定では30mダッシュや16分間の持久走など体力的にきついメニューも多く、測定後は「きついというのは想定して心の準備をしてきたけど、やっぱきついっすね」と疲労困憊。30mダッシュではサイドの選手や、意外にもGK陣のタイムが速く、岡崎らFW陣はあまりいい記録を残せなかったという。「30mは全然ダメ。僕はそういうのじゃないなってあらためて思いました」と苦笑いだった。

　FW佐藤寿人(広島)は「FWが一番じゃないといけないのに情けない」と反省。「GKにスピードがあったらFWは戦えない。(GKは)体も大きいし。どこで戦えばいいのか」と冗談交じりに話すと、FW大久保嘉人(神戸)も「チームでは(GKの)徳重(健太)よりも遅いですから。でもボールが見えたら違う。ボールを置いてくれれば速いですよ」と言い訳?していた。

(取材・文　西山紘平)