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岡田ジャパンが短期キャンプ打ち上げ、「速く走るコツ」を伝授

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 日本代表候補合宿は9日、都内で体力測定を行い、2日間のショートキャンプを打ち上げた。前日夜には、女子走り幅跳び北京五輪代表の池田久美子らを育てた福島大陸上部の川本和久監督が走り方に関する講義も行い、選手には「より速く走るためのコツ」も伝授された。

 岡田武史監督によると、9月のオランダ遠征で全選手の走法フォームを収めた映像を川本監督に見てもらったところ、「こんな無駄な走り方をしているのか」と驚かれ、「もっとスムーズに速く走るコツがある」と指摘されたことから今回の講義が決まった。

 力を抜き、重心を移動させる意識で体を前に出して、そこから1歩目を踏み出すように心がけることで、スムーズに速く走れるといい、岡田監督は「みんなが考えるきっかけになれば。全員の走り方を矯正するつもりはない」と説明。あくまで陸上の専門家によるアドバイスと位置付けたが、選手は大いに刺激を受けた様子だった。

 FW玉田圭司(名古屋)は「力み過ぎというのは言われてみるとそうかなと。1歩目、2歩目の動き出しは僕には大事。前回のW杯でも、Jリーグでも、もうあと1歩が出れば、というのはあった。その1歩が出るなら、トライしたい」と、普段の練習から積極的に取り入れていく考えを示した。

 FW岡崎慎司(清水)はこれまでもチームで浜松大陸上部監督も務める杉本龍勇フィジカルコーチと走法フォームの改造に取り組んでおり、「根源は一緒だと思うし、両方を上手く生かしていきたい。サッカーでは1歩目が大事だし、自分は特に大事。そこはずっと追求していきたい」と力説していた。
※川本監督の理論については『FOOTBALL NIPPON VOL.18』の岡田監督インタビューで詳細をチェック

(取材・文 西山紘平)

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