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山田がU-20日韓戦MVPで賞金300万ウォン獲得

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[12・19 親善試合 U-20日本代表 2-1 U-20韓国代表 韓国・昌原]

Text alert@昌原

166センチと、日韓両チーム合わせて最も小さい山田直輝(浦和)が、ヘディングシュートを含む2得点。U-20日本代表を逆転勝利に導く大活躍で、MVPに選ばれた。

「1点目は(高橋)峻希からいいクロスが来た。2点目は日本らしいパスで崩したゴール。チームみんなで生み出したゴールだと思う」と笑顔満開だ。

スタートはベンチからだった。「寒いからアップでもかなり動いていたのだけど、やっぱり動きが悪くて、みんなに迷惑をかけた」と振り返るように、後半12分からピッチに立つと、いきなりパスミスを連発。同14分にはパスを相手に奪われてシュートまで持っていかれる決定的ピンチを招いた。

だが、ピンチにもめげず、一気にギアチェンジできるのが山田のメンタル的強みだ。

日本のリズムになりつつあった同32分。センターサークル付近で右サイドへパスを散らすと、前を走る大迫勇也(鹿島)に「ニアへ行け!」と指示を出し、自身は左サイドへダッシュ。高橋からのクロスに合わせてスルスルとゴール前へ入っていき、自分より15センチも大きな韓国DF2人に競り勝ってヘディングシュートを決めた。終了間際にはペナルティーエリアの密集で細かくパスをつなぎ、ゴール至近距離から冷静にボールを流し込んだ。

プレー時間は33分と短いが、誰もが納得のMVPだ。賞金は300万ウオン。「ドルだったらよかった」と言って報道陣を笑わせる。

スタンド観戦した日本代表の岡田武史監督は「彼の持ち味が出ていた。彼が入ってからチームにリズムが出てきたよね」と高評価しており、1月6日にあるアジアカップ予選イエメン戦に招集される可能性がますます高くなってきた。

(取材・文・矢内由美子)

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