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ひとまず生き残った平山は「先発で出たい気持ちはある」

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 ベネズエラ戦に途中出場し、持ち味を発揮したFW平山相太(F東京)が生き残った。東アジア選手権のメンバーに選ばれたことについて3日の練習後、「まだ余裕はないです。このチャンスをものにしたいです。大会では、優勝を目指してやりたいです。個人としてはチャンスをものにしたい」と気持ちを新たにしていた。

 ベネズエラ戦では後半14分から登場。2戦連続のゴールこそ逃したが、190cmの高さで、試合の流れは変えた。多くの選手が「特徴が出ていた」と評価しており、攻撃のオプションとして期待は高まっている。6日からの東アジア選手権では“結果”が求められるだろう。

 くしくも6日の初戦・中国戦はF東京のホームスタジアムでもある味の素スタジアムで行われる。「途中からでも役割がはってきりしているんで問題ないです。チームに貢献するだけです」としつつも、「先発で出たい気持ちはある。FC東京のホームでやるんで、結果を見せられるようにしたいです」と意気込みを語った。

 着実に日本代表でのやり方に慣れてきている元祖怪物。あとはもっと“我を出す”ことか。この日、北京五輪予選以来となる平山の代表での姿を見たが、やはりまだ遠慮がちな態度だった。

 もともとは同世代同士だと“親分”になりたいタイプ。北京五輪予選時なども、好調時は笑顔がいっぱいで仲間とはしゃぐ姿も見られたが、不調時はどこか猫背な姿勢がさらに猫背になっていた。さらに慣れて、A代表でも“堂々とした平山”の素が出てくれば、プレーにも好影響が出るだろう。

 いずれにせよ、あとはゴールか点に絡むという“結果”をコンスタントに出すだけだ。東アジア選手は、平山にとって、代表生き残りをかけた試練の3連戦となる。

〈写真〉ドリブルで仕掛けるFW平山

(取材・文 近藤安弘)

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