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稲本が7年ぶり韓国戦に意欲。「競い合ってレベルを上げる」

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 MF稲本潤一が約7年ぶりとなる因縁の対決に静かに闘志を燃やした。中国-香港の結果次第では、日本は大量点を取って韓国に勝たないと優勝できないが、「得失点差は気にしない。韓国に勝つことが大切」とライバル撃破の重要性を説いた。

 「韓国戦には個人的にはそれほどでもないが、周りの人は特別なものがあると思う。両国にはライバル関係がありますからね」とサポーター心理は十分に理解していることを強調した。本人はあまり口にしなかったが、稲本にとっても、韓国との対戦は2003年5月31日(国立)以来で、当時は日本はシュート2本しか打てず0-1で完敗している。リベンジの気持ちはある。

 まだ先発かどうかは決まっていないが、そもそも韓国撃破は自身のレギュラー取りへのアピールにもつながる。11日の香港戦は後半17分から途中出場し、積極的なプレーで試合の流れを変えた。守備だけでなく、攻撃参加も披露し、岡田監督の評価も高めている。

 だが、本人は「あれだけ引かれて攻める気のない相手は(他の国を見渡しても)ほとんどいない。そういう試合で自分の評価を高めたといわれても・・・」と喜んではいない。強敵との対戦で力を発揮してこそ、真の評価につながることは分かっている。それが韓国戦となる。

 「韓国とは力が均衡していると思う。強化という意味ではいい試合。お互い競い合ってレベルが上がるような試合をしたい」と冷静に分析する稲本。心はホットに頭はクールに、宿敵を倒す。稲本はライバルとの一戦で再び株を上げるつもりだ。

(取材・文 近藤安弘)

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