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大量点が求められる韓国戦、岡田監督「サッカーに満塁HRはない」

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 東アジア選手権初優勝なるか。日本代表は13日、14日の韓国戦(国立)に向け、千葉県内で前日練習を行った。悪天候のため、室内練習場で軽めの練習となり、コンディション調整や攻撃のセットプレーの確認に時間を割いた。

 2試合を終えて、中国と勝ち点4、得失点差+3、総得点3で並び、首位タイの日本。韓国戦の前に行われる中国vs香港で中国が香港に勝った場合、その試合の点差以上で韓国に勝たなければ日本の優勝はない。お互いの対戦相手だけを考えれば、不利なのは日本の方だが、岡田武史監督は「やるからには優勝にこだわっている」と強調した。

 実力だけで見れば、中国が香港に大量得点で勝つ可能性もある。そうなると、日本も韓国に圧勝しなければならない。だが、試合開始からリスクを冒して大量点を狙うつもりはないようだ。

 「サッカーに満塁ホームランはない。目の前の1点を取るしかない。“たくさん取らないと”と思うと、焦って自滅する。そういうことは絶対にないようにしたい」

 優勝はしたいが、W杯に向けて自分たちのサッカーを崩してまで得点を狙うわけにはいかない。ジレンマはあるが、まず宿敵に勝たないことには始まらない。「韓国に勝つためにベストなメンバーで臨むつもり」。あらためてベストメンバーで必勝を誓った指揮官。周囲の雑音を封じるには、結果で証明するしかない。

<写真>岡田武史監督は結果で批判の声を黙らせることができるか(写真は2月5日撮影)

(取材・文 西山紘平)

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