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仮想カメルーン戦の実現に「最高」、岡田監督が強化試合4チームに言及

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 日本代表の岡田武史監督がW杯までに行う強化試合で対戦する4チームについて印象を語った。4月7日に対戦するセルビアはW杯欧州予選7組でフランスを抑え、1位突破した強国。「欧州予選を何試合か見ていたが、ホームでは異常なぐらい興奮するスタジアムで、本来はテクニシャンな選手が激しい試合をしている印象が残っている」と指摘した。

 報道陣からグループリーグ最終戦で対戦するデンマークを想定しての試合になるのかと聞かれると、「セルビアとデンマークでは戦い方が違う。セルビアは確か3バック。ただ、組織的にブロックをつくって守るのは似ている。仮想というのもあるが、相手に合わせてやるのは5月に入ってから。自分たちがどこまでできるか、選手のテストというより、チームとしてのテストだと思っている」と語った。

 5月24日の壮行試合では、東アジア選手権で1-3の完敗を喫した韓国とのリベンジマッチに臨む。互いに海外組を加えたベストメンバーで戦う激しい試合になることが予想されるが、「韓国は海外組が入ってきて、サッカーのスタイルが変わるかもしれないが、この時期にできるだけ強いチームとやりたいと考えたとき、韓国とできるのはいい選択」と、宿敵との再戦を歓迎した。

 5月30日にオーストリアで対戦するイングランドについては「言うまでもなく、ファーストランクの国。このチームで今までやってきたことを試すのではなく、手応えをつかめるぐらいの試合をしたい」と意気込んだ。

 W杯直前となる6月4日の強化試合の相手にはこれまでアルゼンチンなども候補として挙がっていたが、最終的にコートジボワールに決まった。これは6月14日のグループリーグ初戦で対戦するカメルーン対策として岡田監督がアフリカのチームと対戦することを要望していたこともあり、希望が実現した形。「アフリカのチームとやりたいと思っていて、そういう意味でコートジボワールは最高のチーム。カメルーンと似て、個人の身体能力が高くて、ドログバという超一流のセンターフォワードがいる。カメルーン戦のいいシミュレーションになる」と納得の表情だった。

(取材・文 西山紘平)

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