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平山より矢野?岡田監督「前から追い回すことも必要になる」

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 岡田武史監督はFWの人選も見直した。FW永井謙佑(福岡大)の招集とともに、FW矢野貴章(新潟)が昨年6月17日のW杯アジア最終予選・オーストラリア戦以来、約9ヵ月ぶりの代表復帰を果たした。

 岡田監督は「W杯本大会では我々が主導権を握れる相手は少ない。万が一リードしていて、相手が猛攻に来たときに相手のロングボールを跳ね返すDFの高さ、あるいは前から追い回すことも必要になる」と指摘。前者はDF栗原勇蔵(横浜FM)、後者が矢野を指しているのは明らかだ。

 1月の鹿児島・指宿合宿から3月3日のバーレーン戦まで招集されていたFW平山相太(F東京)が落選。高さがあり、試合終盤にゴール前で迫力を増すことができる存在として平山を重用してきたが、前線からの守備などチームのためにプレーできるかという観点で岡田監督の中の評価は決して高くなかった。

 4月7日のセルビア戦(長居)に向け、岡田監督はあらためてFW陣を調査していた。矢野とともにFW巻誠一郎(千葉)の試合にも毎試合、代表スタッフを派遣。その中で現在のコンディションなどから矢野に白羽の矢を立てた。

 岡田監督はW杯メンバー23人を決めるにあたり、「我々のベースは変わらないが、さらにいろんな特徴を持った選手のどこを取るか。コンディションもそうだし、プレースタイルの組み合わせも考えていきたい」と語った。185cmという高さと献身的な守備。矢野が自分の武器をアピールすることができれば、大逆転でのW杯メンバー入りも可能だ。

(取材・文 西山紘平)

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