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「外で生きる数少ない選手」、岡田監督が石川を高く評価

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 FC東京からはMF石川直宏、DF徳永悠平が日本代表に復帰した。徳永は2月の東アジア選手権以来の復帰。3月3日のバーレーン戦では招集を見送られたが、あらためて岡田武史監督の構想に入っていることが明らかになった。

 現状はDF内田篤人(鹿島)の控えという位置付けだが、守備面で徳永に分があるのも確か。W杯では徳永の高さや身体能力が必要になる場面も予想され、対戦相手によって使い分ける、あるいはリードしている状況でサイドの守備を強化したいときなどの起用を考えているようだ。

 石川は2月2日のベネズエラ戦以来の復帰となった。左ひざの重傷から復帰し、1月末からの鹿児島・指宿合宿でも代表に招集されていたが、ベネズエラ戦のウォーミングアップ中に左ふくらはぎを負傷。その後の東アジア選手権を前に代表から離脱したが、チームでもここ2試合に先発するなどコンディションが戻ってきたことで代表復帰を果たした。

 岡田武史監督は石川について「ワイドに張ったところでプレーできる選手。中で生きる選手と外で生きる選手がいるが、中で生きる選手が多い日本人の中で、外で生きる数少ない選手。特に右サイドで起点をつくってクロスやパンチ力のあるシュートもある」と語った。

 東アジア選手権のメンバーから外れた際も「彼のサイドでのスピード、そしてシュート力には魅力を感じている。シュート練習では一番上手い」と話しており、かねて石川への期待値は高い。右サイドにはMF中村俊輔(横浜FM)がいるため、現時点ではスーパーサブとしての起用が有力だが、代表では貴重なサイドアタッカーの復帰が心強いのは間違いない。

(取材・文 西山紘平)

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