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再び動き出した代表の時計、山瀬「このタイミングは普通ない」

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 自分自身でも驚きの招集だった。08年8月20日のウルグアイ戦以来、約1年7ヵ月ぶりの代表復帰となったMF山瀬功治(横浜FM)。「このタイミングですからね。普通に考えたら、なかなかないですよね」と、W杯まで2ヵ月余りとなったタイミングでの復帰に驚きを隠さなかった。

 自分の中で代表の時計は止まっていた。「僕の場合、結構前から呼ばれてなかったから。つい最近まで呼ばれてたのなら、どこかに意識があるかもしれないけど、久しく離れていて、意識するものもなかったし、特に意識してなかったですね」という言葉は本音だろう。

 「W杯に出るイメージも持ってなかった?」と聞かれると、「それ以前にチームで試合に出るとか、いいパフォーマンスをするとか。その前の段階だった」と率直な思いを吐露した。

 土壇場での滑り込みでW杯出場も夢ではなくなってきたが、特別なことをするつもりはない。今季、横浜FMで2トップ気味のポジションでプレーし、結果を残すことで代表にも招集された。ならば、チームと同じことをするだけだ。

 「自分のプレーを出す。今回の合宿はそれしかない。今やっているプレーをそのままやろうかなと思っている。代表とか、マリノスとか、そこは関係ない」。幸い代表で与えられたポジションも、チームと同じセカンドストライカー気味のトップ下。絶好のアピールの舞台は整っている。

(取材・文 西山紘平)

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