日本代表が5日、7日のキリンチャレンジ杯・セルビア戦(長居)に向け大阪府内に集合し、堺市立ナショナルトレーニングセンターで練習を行った。
以下、練習後の選手コメント

●FW玉田圭司(名古屋)
―足首を痛めているようだが?
「両方。思い切りボールを蹴ると痛い。最初は去年の4月に右足首を痛めて、それをかばってやっていたら、ここ2週間ぐらいで左足首も痛くなった。よくなったり、悪くなったりで、今は悪い波。監督には無理はしなくていいというようなことは言われているけど、ここに来たからにはしっかりやりたい気持ちもある」

●FW矢野貴章(新潟)
「自分の売りはスピードと高さだと思うし、前線で動き回って、起点になれるような動きができたら。常に代表に選ばれたいと思ってやっていたし、選ばれるためにやっていた」
―しばらく呼ばれないで、焦りや不安は?
「そういうのもなくはなかったけど、自分のやれることをやろうと」
―練習では左サイドに入っていたが?
「チームでもやっているポジションだし、システムも似ている。問題はない」
―W杯も近づいてきたが?
「今こうやってチャンスをもらっているので、今やれることを悔いのないようにやるしかない」

●MF中村俊輔(横浜FM)
―ケガの状態は?
「シュートとか強いボールを蹴るときに痛みがある。あした(痛みが)どれだけ引くか。1日1日急激によくなっているから」
―セルビア戦の位置付けは?
「相手は国内組でW杯予選に出た選手も3人っていうし、相手のレベルより自分たちのやることをやって、新しい発見が出るような試合になれば」
―練習では真ん中に入っていたが?
「ちょっと急だったからイメージはわかないけど」と戸惑いを見せながらも、「2トップ気味になる感覚と、ボールをつなぐためにボランチに近づくときと、あとはサイドハーフと絡むときと。トップ下は“これ”っていうのがないから。タイプによって違うし。ゲームをよくするためにいればいいし、そういうイメージでやれれば」
―岡崎と話をしていたが?
「1トップのトップ下という形だからボールの追い方を話した。縦になるのか、2トップ気味か、それとも2人とも引いてボランチを消しつつやるか。ボランチとも話しつつやりたい」

●MF山瀬功治(横浜FM)
―久々に代表に合流してどうだった?
「軽い練習だったのでなんとも言えないけど、雰囲気がチームにいるときとは違うなと。代表ならではの雰囲気があって、あらためて身の引き締まる思いでいる」
―ここで呼ばれるとは思わなかった?
「このタイミングですからね。普通に考えたら、なかなかないですよね。僕の場合、結構前から呼ばれてなかったから。つい最近まで呼ばれてたのなら、どこかに意識があるかもしれないけど、久しく離れていて、意識するものもなかったし、特に意識してなかったですね」
―W杯に出るイメージも持ってなかった?
「それ以前にチームで試合に出るとか、いいパフォーマンスをするとか。その前の段階だった」
―横浜FMでのプレーが評価されて呼ばれたと思うが、それを代表でも見せるだけ?
「今回の合宿はそれしかない。それしかというと変だけど、それをやるだけかなと。そこがメインというか。合宿の期間が長ければ、ちょっと違う意味、コンビネーションとか、チームのやり方を一から理解するとかもあるけど、今回は短期合宿なので。今やっているプレーをそのままやろうかなと思っている。代表とか、マリノスとか、そこは関係ない」

●DF内田篤人(鹿島)
「監督とは話はしていませんが、大丈夫です。若いし。まずはあさっての試合に向けて、しっかり準備をしていきたいです」
―DFには栗原が入りそう。
「(中澤)佑二さんが左に来るのかな。分からないですけどね。(栗原は)田代さんが鹿島にいたときの対戦で印象がある。ヘディングでガツガツきていた。代表はいろいろな選手とやるところですし、楽しみです」
―国際Aマッチ経験も多いほうになってきたが?
「まだまだ助けてもらっていますけど、しっかりやっていかないと」

●DF槙野智章(広島)
―追加招集となったが?
「ビックリした。どこかでチャンスがあるかなとは思っていたけど、このタイミングで、とは思わなかった」
―練習の雰囲気は?
「W杯前ということで、ちょっとピリッとした雰囲気もあるけど、そういうプレッシャーを楽しめれば。全員が同じ方向を向いてやらないといけないし、その中で自分の力を発揮しないといけない。与えられた時間で自分のプレーを出し切りたい」

●GK楢崎正剛(名古屋)
―DFの選手が替わるが?
「多く出ている人がいないというだけでしょう。メンバーを固定しているわけでもないですし。誰が出るか分からないと思います」
―W杯前の雰囲気を味わうのも4度目となったが、心境は?
「毎回、違いますね。ただ、まだW杯に向けたメンバーではないですから。今はセルビア戦に向けて集まっているメンバー。しっかりそこに向かっていくだけです。近いところにいる相手を倒していくだけです」

(取材・文　西山紘平、矢内由美子)