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代表常連の阿部が半年ぶり先発、「常に準備するのが代表の使命」

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 MF阿部勇樹(浦和)が7日のセルビア戦(長居)で昨年11月18日の香港戦以来となる代表戦出場を果たす可能性が濃厚となった。7日の紅白戦ではMF稲本潤一とダブルボランチを組み、主力組でプレー。先発となれば、昨年10月10日のスコットランド戦以来、半年ぶりだ。

 岡田ジャパンの常連として常に代表メンバーに名を連ねてきた阿部だが、今年は2月のベネズエラ戦、東アジア選手権とフィールド選手の中で唯一、出場機会がなかった。岡田武史監督はそのユーティリティー性を高く評価しているが、W杯メンバーの選考で悩んだ場合、同タイプにDF今野泰幸もいることを考えれば、最終的にスペシャリストを優先する可能性も否定はできない。

 「試合に出たい人はいっぱいいるし、その中で出れない選手もいる。常に準備してないといけないし、それは代表の使命。そういうのを常に見失わないようにすることが大事。W杯に出れないからと言って、サッカー人生が終わるわけじゃない。その先につなげることが大事。大変だと思ったことはないし、そういうのも含めて楽しみにしている」

 どんなに不遇をかこっても、愚痴ひとつこぼさず、黙々と練習に取り組んできた。4年前のドイツW杯も最後の最後で落選。期する思いはあるはずだが、常に自分にできることを最大限やってきた。

 海外組の不在、MF遠藤保仁のトップ下起用でめぐってきたチャンス。ここでのアピールが、夢のW杯に当確ランプを灯すことにもなるはずだ。

<写真>10年初の代表戦出場が濃厚になったMF阿部勇樹

(取材・文 西山紘平)

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