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日本vsセルビア 公式練習後の岡田監督会見要旨

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 日本代表は6日午後、長居スタジアムで公式練習を行い、7日のキリンチャレンジ杯・セルビア戦に向け最終調整した。午前中に紅白戦など約1時間半の練習を行っていたため、公式練習はセットプレーの確認程度にとどめた。
以下、公式練習後の岡田監督会見要旨

岡田武史監督
「集まっているメンバーで何人かコンディション不良、疲れのたまっている選手もいるので、そういうのを考慮してメンバーを決めたい。普段チャンスを与えられない選手にチャンスを与えられるいい機会だと思っている。選手には試合に勝つためにベストを尽くしてもらいたいが、我々はその中でいくつかテストできればと思っている」

―紅白戦では遠藤がトップ下に入っていたが?また、遠藤のコンディションは?
「遠藤をトップ下に入れたのは、今回は中盤にケガ人が多くて、中盤をできる選手がいないのが(理由の)ひとつ。これはテストではない。コンディションは決してベストではないが、それほど悪くはない。時間を制限すれば、問題ないと思っている」

―ボランチは阿部と稲本だったが、守備の強い2人を置くのはW杯に向けたテストなのか?
「先ほども言ったように、そういう場面が出る可能性もあるとは思っているが、今回は中盤がボランチも含めて当初の予定より選択肢がなくなった方が大きい」

―セルビアの印象は?
「この時期で国内組だけで、W杯予選に出ているのは3人だけだと聞いている。ただ、数字を見ると、背は高い。高い相手にどういう対処をするかということでは、ある意味楽しみにしている。相手が攻めてくるシチュエーションになれば、高い相手への守備としていいテストになると思う」

―栗原に攻撃、守備で期待していることは?
「攻めは2次的なものだと思っているので、ストッパーとして安定した守備、ポジショニングを含めてボール際の強さとか、強い相手に競り負けないとか、そういうことを期待している。ただ、守備は1人でするわけではないので、チームの中でのポジショニングとか。マリノスでも似たようなことをやっているので、それを代表でも見せてほしい」

―内田、玉田の状態は?
「内田に関してはもともとコンディションがよくなくて、鹿島でも練習を回避して試合だけ出るという感じだったと聞いている。もともと使うとしても30分ぐらいかなという気持ちでいたが、今の状態なら無理をさせたくない。玉田はこの2週間ずっと足首に痛みを持っているということで、できれば使わずに終わりたい。ただ、いかんせん人数が少ないので、状況によっては使わないといけないかもしれない」

―興梠が左でプレーしていたのはテスト?
「(興梠)慎三に関しては、ワイドで一度使ってみたいと思っていた。前回の合宿でも右のワイドでトライさせて、試合には出ていないが、彼のスピードをサイドで生かせないかという考えはずっと持っていた。明日それを使うかは分からないけど」

―今回がW杯メンバー決定前の最後のテストとなるが?
「これまでいろんな選手を使って、合宿などで生活ぶりも見てきて、ほとんどの選手の特徴はつかんでいるつもり。Jリーグで調子がいい、悪いはあるが、W杯でだれがどういう状況でどういう仕事をできるかという判断で決める。今回は最後のテストだが、今回入らなかったらチャンスがないかと言ったら、そんなことはない。タイトな日程で試合をしないといけないし、その中でいろんなオプションを試す機会だが、この最後の機会ですべてを決めるとかはない。明日の試合のテストで合否が決まるとか、そういうつもりはない」

<写真>公式会見に臨む岡田武史監督

(取材・文 西山紘平)

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