日本サッカー協会は10日、W杯南アフリカ大会の日本代表メンバー23名を発表。抜群の得点力と突破力を備え、ジョーカー役としてW杯代表入りを期待する声が多かったFC東京MF石川直宏は落選した。

　昨年は15ゴールをマークし、MFながら得点王争いを演じるほどの大活躍。同10月に負った左ひざじん帯損傷の重傷を乗り越えて、リーグ開幕戦から出場してきたが今季はリーグ戦11試合に出場も無得点だった。代表でも強烈なインパクトを残すまでには至らず、23枠に入ることができなかった。

　石川は代表発表直後に自身の公式ブログで「期待してくれていた方々には申し訳ないと思っています」とコメント。ただ、「やるべきことはやってきたし後悔はありません」と綴った石川は「メンバーには日本らしいサッカーをする中で世界を驚かせてほしいと思います!今ちゃん、ユート、思いっきり暴れてこいよー!!」とF東京のチームメートで、W杯メンバー入りを果たしたDF今野泰幸とDF長友佑都にエール。そして「苦しい中でもここまで前を向いて前進してきていると思う」と代表争いを振り返ったMFは、「今日より明日」と、この日を目指して戦ってきた日々と同じく「日々前進」していく。

(文　吉田太郎)
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