beacon

リトルなでしこが世界準V! 試合記録と選手コメント

このエントリーをはてなブックマークに追加
 トリニダード・トバゴで行われているU-17女子W杯に出場中のU-17女子日本代表は25日、韓国との決勝戦に挑み、3-3の末のPK戦に4-5で敗れ、惜しくも準優勝に終わった。

以下、日本協会発表の試合記録とコメント

U-17日本女子代表 3-3 (PK4-5) U-17韓国女子代表

<得点経過>
6分 LEE Jungeug
11分 猶本光
17分 田中陽子
45+1分 KIM Areum
57分 加藤千佳
79分 LEE So Dam

<メンバー>
GK
平尾恵理(聖和学園高)
DF
和田奈央子(JFAアカデミー福島)
村松智子(日テレ・メニーナ)
高木ひかり(常葉学園橘高)
浜田遥(JFAアカデミー福島)
MF
田中陽子(JFAアカデミー福島)
猶本光(福岡J・アンクラス)
加藤千佳 (浦和ジュニアユースレディ-ス)
川島はるな(JFAアカデミー福島)
50分→長澤優芽(日テレ・メニーナ)
横山久美(十文字高)
104分→田中美南(日テレ・メニーナ)
FW
京川舞(常盤木学園高)
87分→仲田歩夢(常盤木学園高)


以下、試合後のコメント

●吉田弘監督
―決勝戦を振り返って。
「後半3-2でリードした後、チャンスはあったが追加点が奪えなかった。その後、韓国が粘り強いサッカーをしてきて失点を許し、PK戦までもつれてしまい、最後に勝てなかったのが残念」

―韓国は過去にも対戦したことのある馴染みのチームだったが。
「相手の選手たちのことは良く分かっていた。その中で自分たちのやりたいサッカーをしようと思っていた。技術的な力は日本の方が上だった。勝てなかったということは、まだまだ課題があるということで、選手たちがそれぞれの課題を感じてほしい。選手は良くやってくれた」

―試合後、選手たちにかけた言葉は?
「この悔しさを忘れずに、将来なでしこ入りを目指してほしい」

●横山久美
―日本の3点目をアシスト。
「シュートを打とうと思ったが、確実に得点できるようにパスを選んだ。チームが勝つことを優先してプレーする中で、アシストできたことはうれしい」

―ブロンズシュー賞とシルバーボール賞を受賞して。
「みんなの力があったから受賞できたので感謝している。チームが受賞したと思っている。準決勝の朝鮮民主主義人民共和国との試合で5人抜きから得点できたのは印象に強く残っている。しかし、決勝で勝てなかったので悔しいし、悔いも残る」

●猶本光
―今の率直な気持ち。
「日本を応援してくれた人が多かったので、うれしかったが、負けたので悔しいという複雑な気持ち。6試合戦って決勝は一番良いプレーができた。しかし、日本のリズムのときに、点を決めるチャンスがあったが、決められなかった場面があって、勝ち切れなかったのが反省点」

―日本の1点目を挙げたが。
「ボールが来た瞬間に左足で打とうと決めていた。キーパーがこぼしてくれたことで入った」

―このチームは。
「みんなと一緒にプレーできて楽しかった。選手ミーティングと試合を重ねるごとに団結力が強くなっていった」

●田中陽子
―準優勝の結果について。
「勝ちきれなくて悔しい。満足ではないが、新しい歴史を作れたことは良かった」

―日本の技術は世界トップレベル。何が課題で世界一になれなかったか。
「気持ちが入りすぎて、(崩せても)崩しきらずに遠目からシュート打ってしまっていた。あとは経験も足りない。延長に入って体力面でもきつかった。もっと走れればチームのために働けたと思う」

―世界の舞台で感じたこと。
「(決勝で日本の)2点目を入れて、今大会で4得点でき、同世代の選手たちと対戦して、自分の力がどれくらいなのか、そして足りないところが明確に分かった。(日本は)みんな1つになって勝ちのこだわってできたので、いいチームだった」

●加藤千佳
―貴重な3点目を挙げた瞬間は。
「京川がニアに入っていてボールがこぼれてきたときには、周りに相手選手がいたので一瞬焦ったが、足を精一杯伸ばした。無我夢中だった。入ったときは喜びに溢れた」

―決勝戦で心がけていたことは。
「相手に走り負けないこと。ミスしてもへこたれないように強気でプレーした。右DFの和田と相手を挟んでボールを奪うことを意識していた」

―準優勝という結果について。
「悔しい。でも全てを出し切った。後々もっといろいろな思いが出てくると思う。このメンバーで戦えて良かった。ミスを互いに補える本当にいいチームだった」

●平尾恵理
―韓国の印象と日本の戦いぶり。
「印象に残っているのは、シュートのコース、威力、スピード。遠くからでも強いシュートを打ってきていたので、DFにもっと寄せるようにという指示が必要だった。120分間、運動量でも気持ちの部分でも負けたくないとチームメイトから伝わってきた」

―PK戦では1本目を止めた。
「とっさに反応できた。止められれば、みんなの助けになると思っていた。絶対に負けたくないと思っていた」

―今後目指す場所は。
「安心感のあるプレーをして、みんなから信頼されるようになりたい。準優勝では悔しさが残るので、なでしこジャパン目指して、そして世界で優勝したい」

以上

(文 近藤安弘)

TOP