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U-18代表、選手権準Vの久御山トリオが持ち味見せて躍動!!

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[2.16 練習試合 U-18日本代表候補 7-2 U-17日本代表候補]

 強豪校や有名選手が顔を揃える中で、結果を残したのは全国高校サッカー選手権準優勝の久御山高(京都)から招集されたDF塚本健介、MF足立拓眞、FW坂本樹是のU-18日本代表候補3選手だ。

 CBの塚本は二本目の試合にフル出場。MF西谷和希(鹿島学園高)のボールに頭ひとつ抜け出すと、選手権2回戦・座間高戦同様の豪快なヘディングシュートを叩き込んだ。選手権決勝の滝川二戦では、累積警告による出場停止でピッチに立つことはできなかったが、その悔しさは代表で晴らすつもりだ。試合後には「点も決められたし、1対1でも止めることができた。代表には入ります。残ります!」と意気込んだ。

 また、早生まれの坂本は人生初の代表候補への招集に「オーバーエージですけど」と笑いながらも、「代表に来たからには、選ばれてW杯に貢献できれば」と落ち着いて話した。この日は「狙い通りでした」と壁の間を抜く直接FKを沈め、アピールに成功。選手権後は、あまり体を動かしてこなかったようだが、高校選抜の合宿を終えて、体のキレも戻ってきた。

 二選手が代表入りを力強く誓った一方で「また呼ばれるように頑張りたいですね」と謙虚に話していたのが、ボランチとして出場した足立だ。選手権前は全国的には無名だったため、進路も決まっておらず「どうしよう」と話していたMFだったが、選手権開幕とともにブレイク。大会を通じての活躍が認められ、大阪体育大への進学が決まった。この日の試合では、自身の得点はなかったものの前線へ効果的なパスを供給し、「決定機を作れたので良かった」と笑顔をみせた。選手権で自らの未来をつかみとった足立。代表入りまで一気に駆け上がることはできるか。

 選手権では常に“久御山らしく”笑顔でプレーしていた選手たち。しかし、この日は個々のアピールを強く意識して、皆が険しい表情でプレーしていた。それでも、時折みせた足下の技術は“久御山らしさ”の真骨頂。選手権での勢いを絶やさず、舞台を変えての躍進なるか。

[写真]U-18日本代表は坂本(右)、足立(左)ら久御山高勢が躍動
(取材・文 片岡涼)

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