beacon

永里がチームメイトへ表彰台の上で入籍を“電撃報告”

このエントリーをはてなブックマークに追加

 女子W杯ドイツ大会で世界一に輝き、凱旋帰国を果たした日本女子代表のFW永里優季(ポツダム)が19日、結婚することを明らかにした。お相手は東海大時代からの知り合いで、コンサルタントの企業を立ち上げている32歳の方だという。

 今オフに入籍することは、W杯前から決めていた。しかし「大会中だったので」と誰にも伝えることなく、大会期間は過ぎていき、快進撃を続ける日本は決勝トーナメントに進出。次第に「優勝して報告できたらいいな」という思いが募っていった。そして、PK戦の末にアメリカを下して、世界制覇を達成。金色の紙吹雪が舞う表彰台の上で「ここで言ったほうがいいかなと思って」と決意すると、「今月入籍することになりました」と“電撃報告”を行った。

 まさかの報告にFW丸山桂里奈(ジェフ千葉)は「信じられない」と耳を塞ぎ、MF澤穂希(INAC神戸)らチームメイトも驚きの表情。あまりに突然のことだったため「嘘でしょ?!」「誤報でしょ?!」とまで言われ、佐々木則夫監督からは「本当かよ?!」と突っ込みを受けた。それでも「みんなすごく祝福してくれました」。優勝の歓喜に沸くなでしこジャパンに、さらなる吉報が舞い込む形となった。

 試合後、フィアンセに表彰台での出来事について「言っちゃった」と話したところ、「遅かれ早かれ知れることだから」と言われたという。

 今月26日に入籍するが、永里は約1ヵ月後に開幕するドイツでの新シーズンへ向けて、約1週間後には渡欧する。新婚生活を送る間もなく、遠距離での夫婦生活が始まるが不安はない。

「しばらくは一緒に住まないですが、相手も自分みたいに色んなことにチャレンジしている人なので。お互いが刺激し合って、自分の未来、二人の未来っていうのを色々創造していけたらいいなと思う」

 世界一に輝いたW杯を終え、今後については「去年は10ゴールだったので、今年はその倍は取りたい」と意気込み、「リーグ戦、カップ戦、欧州CLで合わせて30ゴールは取りたい」と力を込めた。W杯で世界の頂点に輝き、人生の伴侶を得て、永里はこの上ない最高の形で3年目となるドイツでのシーズンを迎える。

(取材・文 片岡涼)
▼関連リンク
女子W杯2011特設ページ

TOP