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五輪でのOA枠使用が濃厚に…J各クラブは反発も

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 日本サッカー協会(JFA)が12日、ロンドン五輪に出場するU-23日本代表にオーバーエージ(OA)選手をメンバー選考の候補に入れる方針を示した、と13日付のスポーツ紙各紙が報じている。ニッカンスポーツによると、原博実強化担当技術委員長は「今後、選考していくうちに結果的にOAがゼロということはあり得るけれど、基本はOA枠を使うということ」と話したという。

 FIFAは3月に行われた理事会で、今夏のロンドン五輪で各国代表チームに選出された23歳以下の選手について、所属クラブに対し派遣を義務化することを決めた。MF香川真司やFW宮市亮の招集の可能性も十分にある。すでにJFAは、五輪に招集する可能性があることを告げるレターも発送。6月中旬までに候補を36人に絞り、同下旬の国内合宿を経て7月初旬に五輪メンバー18人とバックアップメンバー4人を発表する予定だとしている。

 一方ではスポーツニッポンがJクラブ側の反応を報じている。同紙によると、あるクラブの幹部は「五輪は23歳以下で戦うから意味がある。北京五輪ではOAを使わずに3戦全敗したけど、その経験が本田、長友らの成長につながった。OAを使うなら前もってJリーグを中断する日程を組まないとフェアじゃない」と語ったという。

 最強メンバーで挑んでほしいという思いは皆同じ。協会側としても、3戦全敗に終わった北京五輪の二の舞は避けたい。しかし五輪代表に主力が選出されたクラブは、夏場に大事な時期の戦力ダウンは必至。さらには集客面の影響も懸念される。北京五輪の際には、神戸がFW大久保嘉人の招集要請を断ったように、今回も一筋縄ではいきそうにない。

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